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「被災地情報の産地直送」真価発揮はこれから(TBSテレビ 福島隆史)2013年3月

TBSなどJNN系列28局が宮城県気仙沼市に三陸臨時支局を開設したのは2011年5月。以来約1年11カ月、東日本大震災被災地に存在する民放ネットワーク唯一の支局として精力的に取材活動を行い、被災地の現状や課題を全国に向けて伝え続けている。たとえば昼ニュースのシリーズ企画『復興への日々』は、今年2月に放送330回を数えた。

 

地元局ではなく全国ネットの拠点という性格上、遠く離れたところにいる視聴者を主に想定して、被災地の温度や匂い、空気感がダイレクトに届くように心がけている。その分、われわれの仕事が被災地で暮らす人々の役に立っているのかどうか疑念を抱くことも正直あった。

 

震災発生から2年が経過し、程度の差こそあれ、被災地の光景は刻々と変わりつつある。一方、ニュースでの扱いは残念ながら減少傾向にある。そんな今だからこそ、被災地に根を下ろし取材と発信を続けることに一層大きな意味があると感じる。「被災地情報の産地直送」を自任してきたJNN三陸臨時支局が真価を発揮するのは、むしろこれからだ。

 

(JNN三陸臨時支局前支局長)

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