2019年09月11日 16:00 〜 17:00 10階ホール
「次代に問う 10年後の政治」(2) 小川淳也・衆議院議員(立憲民主党・無所属フォーラム)

会見メモ

シリーズ「次代に問う 10年後の政治」では投票率や政治への無関心に政治家はどう向き合い、10年後の日本の姿をどう描いているのかを、与野党の主流会派に属する若手・中堅議員に聞く。

 

第2回ゲストとして、小川淳也議員が登壇し、政治家としての信条や今後の政治の在り方について語った。

「実家はパーマ屋。お金の心配をしている人の役に立ちたい」と政治家に。民主党政権時代については「公約破りの消費税増税などで間違った」と指摘。「(野党転落後)7年間悶絶してきたが、野党結集が動き出した。『れいわ』、共産と連携しながら速やかに一党になるべき」と主張した。

 

 「次代に問う 10年後の政治」

(1) 泉健太・衆議院議員(国民民主党)9月9日(月) 14:30〜15:30

(3) 木原誠二・衆議院議員(自由民主党)9月13日(金) 13:30〜14:30

(4) 小林史明・衆議院議員(自由民主党)9月19日(木) 15:00〜16:00


会見リポート

「保守派を包摂したリベラル政党」で政権交代

脇 正太郎 (時事通信社・朝日新聞社政治部OB)

 会見で小川氏は立憲民主、国民民主両党を中心にした統一会派を速やかに新党に発展させ、共産党、れいわ新選組との連携を進めなければならないと訴えた。自民党に代わるべき選択肢を構築するのが目標だ。

 「民主党政権が崩壊して以来の7年間、悶絶し続けてきた」と述懐した。民主党政権に対する失望が政治そのものに期待しない世相を生み、安倍1強を支える基盤をつくってしまったとの思いを募らせてのことだ。「安倍政権を積極的に支持している人は多くない。他に選択肢がないからだ」として、「民主党政権の罪を今でも悔いている」と言う。

 この反省に立ち、統一会派を「自民党と互角に戦えるようになる」と積極的に位置づける。合流したところで元の木阿弥ではないかと冷めた見方も根強いのだが、小川氏はこう反論した。「保守派を包摂したリベラル政党として、野党の新たな基軸になる可能性を秘めている」「日本の政界に求められるもう一つの柱建て」になって、「リベラルを包摂した保守政党」である自民党に対抗する――。

 新党を結成するとした上で、連携の相手として、共産党とれいわに熱い視線を注ぐ。「(共産党と)連立政権をつくるのか、それとも閣外協力にとどまるのか、野党第一党として早期に協議を開始する責任がある」

 共産党との連携を推進してきたと自負している。旧民進党では右派の前原誠司代表の側近の一人だったのだが、2016年の参院選では地元・香川で、民進党候補を降ろして共産党候補を立てた。「勝つための決死の覚悟」だったと振り返る。これが今夏の参院選につながる共闘の契機になった。

 だが、政権協議となるとハードルが上がる。最大の支援組織・連合の神津里季生会長が「共産党とは国家観が違う」と反対。党内にもアレルギーが強い。いかに成就するか、小川氏には「論客」から「実力者」に飛躍するための試金石だ。


ゲスト / Guest

  • 小川淳也 / Jyunya Ogawa

    衆議院議員(立憲民主党・無所属フォーラム) / Member of the House of Representatives

研究テーマ:次代に問う 10年後の政治

研究会回数:2

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