2019年09月13日 13:30 〜 14:30 10階ホール
「次代に問う 10年後の政治」(3) 木原誠二・衆議院議員(自由民主党)

会見メモ

元財務官僚の木原誠二議員が登壇した。10年後の日本像について「GDPで世界5位以内確保。大地震に備え首都機能分散。単年度主義からの脱却、英語のできる外相」などをあげた。「政治家はバラ色に語らないことも大事」とも。自身については「価値観はリベラルだが、思想は小さな政府」と評価した。

 

 

司会 平井文夫 日本記者クラブ企画委員(フジテレビ) 

 

「次代に問う 10年後の政治」

(1) 泉健太・衆議院議員(国民民主党)9月9日(月) 14:30〜15:30

(2) 小川淳也・衆議院議員(立憲民主党・無所属フォーラム ) 9月11日(水) 16:00~17:00

(4) 小林史明・衆議院議員(自由民主党)9月19日(木) 15:00〜16:00

 


会見リポート

サッチャー元首相の一言で政治家に

八牧 浩行 (時事通信出身)

 「少しでも人の役に立つ仕事を」と大蔵省(現財務省)に入省。転機になったのは2002年から2年間、日本人初の交換職員として英国大蔵省に出向した際のサッチャー元首相の一言。「なんでつまらない役人をやっているの? 男に生まれたら政治家を目指しなさい」―。 “鉄の女”に促され、政治家への道を決断したという。

 筆者はサッチャー氏が首相に就任した翌年の1980年から5年あまりロンドン特派員を務め取材したので、当時のことを懐かしく想起した。確かに「強い意思と指導力で、改革を断行し、英国経済をよみがえらせた」功績は計り知れない。

 ただサッチャー氏にはマイナスの評価もある。1982年、アルゼンチンが英国と領有権を巡り係争中の大西洋上のフォークランド諸島に侵攻した。同氏は「主権の侵害だ!」と叫んで艦隊を地球の裏側に派遣。3カ月にわたる戦闘の末に奪還し、国民の熱狂を呼びその後の長期政権に弾みをつけた。

 両国間の兵士約1500人が死傷したため欧州ではサッチャー氏は「戦争扇動人」として、批判されている。木原議員は「英国初の女性首相として力を見せる必要があり、(政権浮揚に)利用したのは事実」と振り返った。日本も周辺に領有権を巡り係争中の島を複数抱える中、国会議員が「戦争しないと取り戻せない」と発言するなど複雑な問題に直面している。

 宏池会に属する木原氏は “安倍後継”に「皆の意見を聞きながら合意形成を目指す」岸田文雄政調会長を推す。アベノミクスについて「マクロ政策として成果を上げたが、歪もある」とし、次のリスクに備え財政金融政策の「余力」を取り戻すべきだと提言した。

 大平正芳、宮沢喜一元首相の蔵相時代に財研記者として取材したが、両氏とも大蔵省OBで、世界平和と財政再建にかける思いを熱く語っていた。揮毫は「平和を創る」。平和主義者、財政通としての木原議員の今後に期待したい。


ゲスト / Guest

  • 木原誠二 / Seiji Kihara

    日本 / Japan

    衆議院議員(自由民主党) / Member of the House of Representatives, the Liberal Democratic Party

研究テーマ:「次代に問う 10年後の政治」

研究会回数:3

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