会見リポート
2019年09月09日
14:30 〜 15:30
10階ホール
「次代に問う 10年後の政治」(1) 泉健太・衆議院議員(国民民主党)
会見メモ
10年後の日本をどのように考えるのか――。与野党の主流会派に属する若手から中堅議員4人に問うシリーズ企画の初回ゲストとして泉健太議員が登壇。政治の無関心にどのように立ち向かうのか、野党共闘や憲法改正への考え方などについて語った。
司会 福田裕昭 日本記者クラブ企画委員(テレビ東京)
「次代に問う 10年後の政治」
(2) 小川淳也・衆議院議員(立憲民主党・無所属フォーラム ) 9月11日(水) 16:00~17:00
会見リポート
政治への無関心「野党にも責任。自己改革を」
笹井 勇佑 (京都新聞社東京支社編集部)
「10年後の政治」を問うシリーズのトップを切って登場した若き政調会長は、野党の信頼回復へ、自己改革の必要性を熱く訴えた。話題は自身の半生から、次期衆院選に向けて焦点となる野党の政権構想、小泉進次郎環境相の「育休問題」まで多岐に渡った。
会見ではまず、政治への関心を高めるために選挙制度や国会改革、主権者教育の必要性を指摘。さらに「低投票率を安倍1強のせいにする人もいるが、1強を招いた責任は野党にある。野党こそ自己改革をとげて、有権者に選択肢として認識してもらえるよう成長しないといけない」と訴えた。
本題でもある今後10年の流れについては、アフリカ、中東各国の近代化に伴う国際間競争の激化を予想する。日本の針路に関しては「多文化共生へとシフトチェンジしなければ、日本は世界から選ばれる存在でなくなる」と警鐘を鳴らし、多様性への姿勢が政治の対立軸にもなり得るとの見方を示した。
所属する国民民主党は立憲民主党などと共同会派を組むことで合意。次期衆院選を見据え、野党側の政権構想を求める声も多い。「穏健中道、穏健保守に理解される野党勢力でなければならない。国民民主党がしっかりと旗を振ることで、本当に政権交代が見えてくる」と主張した。政権の枠組みでは共産党との関係にも言及。「参院選で選挙協力した以上、協議はすべきだ」としつつ、結論は「いかなるものになるか。それは両方あるだろう」と含みを持たせた。
話題は小泉氏の育休話にも。男性の育休取得が広がらない中、呼び水になるとの期待もあるが、「現在の制度では、育休を取れば所得が減る。それが取りたくても取れない環境を生み出している」とし、「自民党や経団連と交渉して『育児休業交付金原則100%を実現してもらえなければ、育休は取らない』くらいのことを言ってほしい」と注文を付けた。
ゲスト / Guest
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泉健太 / Kenta Izumi
衆議院議員(国民民主党) / Member of the House of Representatives,Democratic Party For the People
研究テーマ:次代に問う 10年後の政治
研究会回数:1