2015年08月25日 16:15 〜 17:15 9階会見場
ラマポーザ 南アフリカ副大統領  記者会見

会見メモ

8月22日から25日まで外務省の実務訪問賓客として訪日した南アフリカのラマポーザ副大統領が会見し、質問に答えた。
司会 土生修一 日本記者クラブ事務局長
通訳 宇尾真理子
スピーチテキスト(英文)


会見リポート

マンデラ氏の遺志を継ぐリーダー

高尾 具成 (毎日新聞前ヨハネスブルク支局)

2013年12月に逝ったネルソン・マンデラ氏の腹心として知られる大物の初来日だった。

 

90年代前半の民主化に向けた体制移行期、現在の与党「アフリカ民族会議」(ANC)の交渉団を率い、アパルトヘイト(人種隔離)政策を主導した白人政権・国民党などとの難交渉をまとめた。

 

12年12月のANC党大会で副総裁に選出されて政界に復帰。第2期ズマ政権(14年5月発足)で副大統領に指名された。法律、経済に明るく、人種・部族を超えて慕われる。次期大統領への可能性を問われると「指導者たる者は自ら手を挙げるのではなく請われてなるもの。請われたら『NO』と言うことはできないと思う」と控えめに答えた。

 

最も穏やかな表情をみせたのは95年7月5日、同じ場所に座ったマンデラ氏の写真を見つめた時だった。「困難な状況に置かれた時、『マンデラ氏ならどうしただろうか』と自らに問い続けている」。北東部リンポポ州にルーツを持つ少数部族ヴェンダの出身。融和や多様性を重んじる南アフリカにふさわしい実力者が動き出した感がある。


ゲスト / Guest

  • シリル・ラマポーザ / Cyril Ramaphosa

    南アフリカ / South Africa

    副大統領 / Deputy President

ページのTOPへ