2015年04月06日 16:00 〜 17:00 10階ホール
チャールズ・リブキン米国務次官補

会見メモ

リブキン米国務次官補が「Driving Innovation through the Internet」のテーマで話し、記者の質問に答えた。
司会 杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信)
通訳 西村好美、富永惠子(サイマル・インターナショナル)


会見リポート

産業界の利益は雄弁に TPPは…

杉田 弘毅 (企画委員 共同通信編集委員室長)

米国政府は大統領から一般の公務員まで、米国の産業界の利益を素直に外国で語る。経済・ビジネス担当の国務次官補として、熱心に米国の強みであるインターネット産業の将来を明るく語った。

 

ネット空間は安全が破られ、情報が日常的に流出して、国を越えて大きな問題となっている。「開かれておりデータを誰もが利用できると同時に個人のプライバシーを守ることが、もっとも重要な目標だ」と力説した。

 

ネットはアイデアと情報を交流させて、よりよいビジネスを生み出し、グローバルデジタル時代を牽引している。日米両政府間の協力も進んでいる。今回の来日も世界のネットビジネスの第1人者が集った新経済サミット(新経済連盟主催)に米国代表として参加する目的だ。

 

しかし、話題が日米間の課題である環太平洋経済連携協定(TPP)に転ずると、その意義を強調する一方で、妥結の見通しを聞かれると、「近づいている」と述べるにとどまった。またTPP妥結の前提となる貿易促進権限(TPA)法の議会通過の展望も明らかにしなかった。

 

もう一つの懸案である、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に関しては、透明性や環境問題への配慮などを挙げて、「米国は、今は参加しない」という公式見解を繰り返した。


ゲスト / Guest

  • チャールズ・リブキン / Charles Rivkin

    国務次官補 / Assistant Secretary of State for Economic and Business Affairs

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