2014年06月09日 14:00 〜 15:00 10階ホール
研究会「人口減少問題」① 増田寛也 日本創成会議座長(元総務相・元岩手県知事) 

会見メモ

日本創成会議が5月に発表した提言「ストップ『人口急減社会』」について説明した。2040年までに若年女性が5割減少し、全国の半数にあたる896の自治体で運営が困難になる状況の打開のためには、国策として取り組む必要があるとした。
司会 川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)

会見リポート

地方都市が消える 「東京から出て行ってもらうことも」

高橋 茂 (共同通信地域報道部長)

2040年には896の市区町村で若い女性が半分以下に減り、コミュニティーが維持できなくなる―。日本創成会議の人口減少問題検討分科会座長として独自の試算を公表し、大きな話題を呼んだ。岩手県知事を3期務めて総務相に転身した経歴を持つだけに、「消滅可能性都市」というセンセーショナルな表現も、この人が語ると説得力を持つ。


日本の合計特殊出生率、つまり1人の女性が一生の間に産む子どもの数の平均値は、昨年で1・43(概数)しかない。出産する女性の95%は20~30代。第2次ベビーブームの最後に生まれた女性は今年、40代を迎える。


地方の人口減少に拍車を掛けるのが東京一極集中だ。若者が集まっても、晩婚化や非婚化で子どもは増えない。高齢化が一気に進んだら、誰が介護するのか。「勝手な話だが、出て行ってもらうことも考えないと」。言葉に容赦はない。


「壊死する地方都市」といった論文を発表し、警鐘を鳴らしてきた。「知事を辞めるころには、子どもの姿を見ることが本当に少なくなった」。皮膚感覚と理論の双方が危機感を募らせるのだろう。人口急減時代の戦略構築で再び表舞台に立つ覚悟なのか、ゲストブックに「一意専心」と書いた。


ゲスト / Guest

  • 増田寛也 / Hiroya Masuda

    日本 / Japan

    日本創成会議座長(元総務相・元岩手県知事) / former Minister of Internal Affairs and Communications, former governor of Iwate Prefecture

研究テーマ:人口減少問題

研究会回数:0

前へ 2024年03月 次へ
25
26
27
28
29
2
3
4
5
9
10
11
12
16
17
20
23
24
30
31
1
2
3
4
5
6
ページのTOPへ