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第1回アジア経済取視察団(2000年12月) の記事一覧に戻る

東海テレビ 岡田健嗣 2000年12月

12月6日水曜日午後6時半過ぎ、スカルノ・ハッタ空港降り立った私は、思わず口と鼻を手でおおった。雑踏の中、むっとする暑さに排気ガスが入り混じり何ともいいようのない気分に包まれた。これが大国インドネシアの風「アジアの熱風」なのだろうか。大いなる期待と不安が私の中を交錯した。

 

今年夏からジャカルタに赴任予定の私にとって当然のことながら、この地は今回の訪問地の中で最も興味のある国だ。行き交う人の波に若干の緊張感を覚えるが、言葉を交わせば何てことはない、人なつっこい笑顔でこたえてくれる。春名副団長によれば、街で200万年前?の人骨が売られていたそうだ。翌日の新聞を見れば「中央銀行総裁が偽札事件に関与?」などという見出しが躍る。「なんて国だ」-それが私の印象。分からないからこそ来てみる価値があるのだろう。今回の視察で、今夏からの赴任がますます楽しみになった。

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