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第1回アジア経済取視察団(2000年12月) の記事一覧に戻る

産経新聞社 菅野雅一 2000年12月

アジア経済視察団に参加して印象的だったことはインドネシア、マレーシア、タイの3カ国とも親日感情が一段と強くなっていることだ。

 

日本のある大使は「日本はアジア通貨危機でも政治不安の時も変わらない態度で支援を続けたので、私たちに対して『苦難を経てだれが本当の友人かが分かった』と言ってくれる」と話していたが、確かにそうした側面もあるのだろう。

 

インドネシアの日系企業トップが「暴動が起きても日系企業は焼き打ちの対象にならなかった。この地域での日本の貢献ぶりが庶民レベルでも理解されるようになったようです」と語っていたのも印象的だった。

 

これは各国の報道ぶりにも表れている。毎日の新聞に必ず日本関係の記事が掲載されており、多くの人が「日本通」になっていた。現地の日本人からは「それに比べ日本の報道にはアジアの記事が少ない」と私たちにとって耳が痛い指摘もあった。

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