ベテランジャーナリストによるエッセー、日本記者クラブ主催の取材団報告などを掲載しています。


第1回アジア経済取視察団(2000年12月) の記事一覧に戻る

日本記者クラブ事務局 石川洋 2000年12月

現地での3人の通訳。マレーシアは日本人女性の久米さん。商社勤務の父親の転勤で、通算15年弱の滞在。「他民族社会なので他民族に対し寛容で、日本人にも住みやすい。英語が通じる安心感も大きい。それが退職後も住み続ける日本人が多い理由の1つだと思う」

 

インドネシアのアグスさん(男性)は母親が日本人。父親は真珠養殖業関係で、30年前、彼が小学生のころ、東京で仕事をしていたと。「スハルト後、世の中が急に自由になり戸惑っている。政府施設にも用がなければ近づきたくない。何となく恐ろしいイメージが残っているから」

 

タイのバンディットさん(男性)は神戸大で経営学を学び、トヨタ自動車本社に入社。帰国後、トヨタ現地法人に勤務した経験も。「日本の大手自動車メーカーはすべてタイに進出し、研究部門を設けるところも出てきた。タイ人の中には日本に留学し、本社採用で赴任してくるものもいる。これは大きな励みになる」

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