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第19回(北欧)社会保障(2018年6月) の記事一覧に戻る

政府はBIへの熱量なし(共同通信社 筋野茜)2018年6月

★ピルッコ・マッティラ社会保険担当相を取材して

 

 

フィンランド政府による大規模なベーシックインカム(BI)の社会実験。その成果と今後に世界中の注目が集まっている。

今年末で2年間の実験を延長せずに終了するため「導入断念」の報道が先行するが、「今は社会保障の見直しを進めている段階だ」と述べるにとどまった。実験終了については率直に予算不足を認めた。BI導入は来年の総選挙で誕生する政権次第というものの、正直、政府の熱量は感じられなかった。

 

BIの評価はさておき、手続きの窓口がいくつもある社会保障給付の簡略化は日本でも今後取り組むべき課題となりそうだ。

鮮やかな「マリメッコ」の花柄ワンピースで登場し、自国文化の広告塔の役割をしっかりと担っていた。

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