ベテランジャーナリストによるエッセー、日本記者クラブ主催の取材団報告などを掲載しています。


第19回(北欧)社会保障(2018年6月) の記事一覧に戻る

人材確保、難しい時期も(新潟日報社 山田悠)2018年6月

★里佳・テーリカンガスさん ラヒホイタヤ(身辺介護士)を取材して

 

フィンランド・ポルヴォー市では訪問看護・介護の現場を訪ねた。日本人ラヒホイタヤの里佳・テーリカンガスさん(46)が対応してくれた。

 

ラヒホイタヤとは、准看護師やヘルパーといった資格を統合したフィンランドの介護・保育・医療分野の共通基礎資格だ。高齢化や労働人口減少に伴う同分野の人手不足対策とサービス向上を目的に創設された。日本でもかって厚生労働省が導入しようとしたが、結局見送られた。

 

訪問看護を担当する里佳さんのキャリアは3年。仕事にはやりがいを感じているという。一方で「きつい仕事というイメージがSNSなどで広がり、人材確保の難しい時期もある」とも。共通資格のその後が気に掛かった。

ページのTOPへ