ベテランジャーナリストによるエッセー、日本記者クラブ主催の取材団報告などを掲載しています。


第19回(北欧)社会保障(2018年6月) の記事一覧に戻る

大学進学前のインターン(NHK 高松俊)2018年6月

★スウェーデン王立理工学アカデミーを取材して

 

 

日本でインターンといえば大学生だが、スウェーデンでは高校卒業後の18歳が対象だ。これを実践しているのはスウェーデン王立理工学アカデミー。大学進学前の1年間のギャップイヤー(*)を利用。ボルボ・IBMといった有名企業など250社から選択、4カ月間働く。月額17万円弱の給料も出る。大卒後の入社が確約される場合もある。「具体的な仕事のイメージを持つことで、勉強したいことがクリアになり、自信を持って大学で勉強に打ち込める」とアカデミーCEOは語る。日本では学生と大学・企業とのミスマッチの問題が絶えない。それは社会を知る経験が遅すぎることが原因の一つかもしれない。日本でもなにか見習うことができないだろうか。

 

*ギャップイヤー 大学合格後、入学を1、2年延期し、ボランティアや企業インターンなどを体験し、見聞を広める制度。

 

 

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