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第15回(中国)新常態(ニューノーマル)の経済現状と課題(2016年8月) の記事一覧に戻る

情報はどこまで自由になるのか(吉田 典之)2016年8月

初めての中国取材で最初に興味を引いたのは、北京で訪ねた車庫カフェだ。起業を目指す若者が集まり、社会の改善、自己の実現など、日本や米国の若者と変わらない熱気を感じた。中国語を話す10億人以上の市場には、他国にはない大きな可能性があろう。気になったのは、情報流通の自由さだ。商品の最安値検索、交通経路の探索、ニュースの収拾・提供をはじめ、魅力的なサービスには個人から公共まで大量のデータ収集と加工が不可欠だ。政府の統制や規制の強い中国でそれがどこまで可能になるのか、関心を持っている。

 

(読売新聞社) 

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