取材ノート
ベテランジャーナリストによるエッセー、日本記者クラブ主催の取材団報告などを掲載しています。
隔世の感 「最悪」から改善へ(花田 仁美)2015年11月
2009年から3年間、特派員として北京で過ごした。「打倒、小日本!」。尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に端を発した反日デモでは、日の丸を燃やし気勢を上げる中国の若者たちに混じって取材した。
今回の訪中では、中国外務省幹部や識者らが口々に日中友好を訴えるなど、取材団への厚遇ぶりに驚いた。国交正常化以降「最悪」ともいわれた日中関係が、改善傾向にあることを実感した旅だった。
(共同通信外信部)