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万全を期したウィラード会見(石川 洋)2012年1月

今回の目玉は米太平洋軍トップのウィラード司令官の会見。これをどのように進めるかに知恵をしぼった。幸いにも11月中旬に日時が決まり、2カ月の準備期間があった。会見時間は1時間。逐語で実質30分としても、主要テーマはおさえられる。

 

まずは、取材団共通の質問案の作成。加藤団長の素案を基に、参加者の意見を聞き、9問にしぼる。新たな動きにも対応できるよう、質問の確定は現地入り後とした。

 

次は会見の進め方。1問でも多く質問できるよう、司令官発言のみを訳す方式にした。質問は事前に順を決め英語で行い、訳さない。関連、追加質問も同様とする。これで数分の節約を見込む。通訳の出来も重要になる。万全を期し、会見前日、防衛問題に詳しい研究者に急きょお願いすることにした。

 

最終作戦会議は会見に向かうバス車内で行った。加藤団長が手順を確認し、質問を決め、聞き役を割り振った。この手順通りに会見は進む。追加質問もでき、終わってみれば10分の延長。質問数は9問だった。
 
(日本記者クラブ企画部長)

 

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