2021年08月19日 09:00 〜 10:00 オンライン開催
アンドリュー・パーソンズ国際パラリンピック委員会(IPC)会長 会見

会見メモ

東京2020パラリンピック競技大会が24日、開幕する。

国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長がオンラインで会見し、コロナ下での開催の意義、感染症対策などについて話した。

IPCは1989年に創設された。パーソンズさんはブラジル・パラリンピック委員会会長を経て2017年に第3代会長に就任した。

 

司会 森田景史 日本記者クラブ企画委員(産経新聞)

通訳 宇尾眞理子(サイマル・インターナショナル)


会見リポート

コロナ禍だからこそ不可欠/12億の声に耳を傾けるため

村上 正 (毎日新聞社運動部)

 8月24日に開幕する東京パラリンピックを前に、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長がオンラインを通じて記者会見した。新型コロナウイルス下での開催意義について「世界にいる12億人の障害者たちの声に、今こそ耳を傾けないといけない。取り残されている人もいる。だからこそ大会は必要不可欠となっている。また、日本社会全体を変えるきっかけにもなる」と述べた。

 大会の感染対策については「パラリンピック関係者の88%がワクチン接種して来日する。安全な大会ができると確信している。日本での感染者数が増えているので気を緩めることなく、厳密に(コロナ対策をまとめた)プレーブック(規則集)を守るよう徹底していく」と自信を示した。

 東京パラリンピックは8月16日に行われた政府、東京都、大会組織委員会、IPCの4者協議で原則無観客開催が決まった。一方で、障害者への理解を深める機会にしようと地元の児童や生徒に観戦機会を設けた。パーソンズ会長は「日本の(感染)状況を考えれば最善の方法。子どもたちの観戦機会は大いに賛同している。安全が何より重要。あらゆる措置をとって感染リスクを抑えていく」と語った。

 また、東京五輪の開催期間中に国内で新型コロナの感染が急拡大したことについては、「(選手や関係者の)感染が発覚した場合にはただちに隔離されていた。五輪が行われたことが原因ではないと思っている」との認識を示した。

 今大会は168カ国・地域が出場枠を獲得し、史上最多の見通しとなっていたが、政治情勢の緊迫化を受けたアフガニスタンは参加を断念した。パーソンズ会長は「(アフガニスタンの)パラリンピック委員会、選手団長とも連絡を取っている。現状、選手を安全に(東京へ)連れてくる方法がなかった」と話した。


ゲスト / Guest

  • アンドリュー・パーソンズ / Andrew Parsons

    国際パラリンピック委員会(IPC)会長 / President, International Paralympic Committee

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