2019年01月16日 14:30 〜 15:30 10階ホール
加藤勝信・自民党総務会長 会見

会見メモ

司会 伊藤雅之 日本記者クラブ企画委員(NHK)


会見リポート

安倍政権6年の実績強調

 自民党のうるさ型をまとめる総務会長といえば鈴木善幸、二階堂進、金丸信各氏ら老練のベテラン議員をまず思い浮かべるのだが、スライドを駆使した記者会見は、前時代のイメージを覆すに十分だった。

 まず語ったのは安倍政権6年間の実績。元大蔵官僚らしくデータやグラフをふんだんに示し「第2次政権がスタートした2012年12月から景気は回復基調に乗り、このまま続けば戦後最長の景気回復期間になる」「国内総生産(GDP)は10・9%を超える成長」「就業者数も375万人増」などと力説した。

 アベノミクスを掲げ「経済第一」に取り組んだこの6年間は、加藤氏が政府の要職を歴任した期間に重なる。官房副長官に始まり、一億総活躍担当相、働き方改革担当相を経て厚労相に就いた。いずれのポストでも、安倍首相が重要政策と位置付ける政策を手掛けたことになる。

 加藤氏の指摘を待つまでもなく、少子高齢化社会の到来は日本社会に構造的な変化を迫る。その処方箋が、老若男女を問わず家庭や職場、地域などで活躍できる「一億総活躍社会」の実現や生産性向上、外国人労働者の受け入れ拡大なのだろう。

 「思い付きと批判されるが、一連の流れの中で一つ一つ進めてきた」との説明からは長期政権を支えてきたのは自分だ、との自負も感じる。

 12年の党総裁選では安倍氏の再選に尽力し、側近として首相の信頼も厚い。党三役の総務会長に起用され、今では「ポスト安倍」の有力候補の一人との声まで聞かれる。

 首相への意欲を問われると「いつかはとの思いはそれぞれ(ある)。仕事の積み重ねの中で、さらに高みに向けて努力をする」と隠さない。

 総理総裁に推されるには、指導力に加え、それにふさわしい魅力あふれる人物像も必要だろう。この人に付きまとう「能吏」という印象をどう拭うか。会見からは加藤氏自身の課題も見えた気がした。


東京新聞論説副主幹 豊田 洋一

ゲスト / Guest

  • 加藤勝信 / Katsunobu Kato

    日本 / Japan

    自民党総務会長 / the chairman of the General Council, LDP

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