2019年01月09日 13:00 〜 14:00 10階ホール
マルティネス在日米軍司令官 会見

会見メモ

ジェリー P. マルティネス在日米軍・第5空軍司令官(中将)が会見した。

 

司会 杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信)

通訳 宇尾眞理子、秋山賛(サイマル・インターナショナル)


会見リポート

最大の驚きは安保環境の激変

谷田 邦一 (朝日新聞専門記者(防衛担当))

 退任を間近に控え、2年余りの在任中で最も驚いたことを「日本を取り巻く国々の変化のスピードだった」と振り返った。

 激動の北東アジアに前方展開する在日米軍5万4000人のトップ、マルティネス中将は、中国による南シナ海の軍事拠点化や北朝鮮の核・ミサイル挑発などを「変化」に挙げた。

 戦闘機乗りで米統合参謀本部作戦部長に栄転した前任者と違い、地味な輸送機操縦士の出身で日本着任までアジア勤務の経験がほとんどなかった。脅威の最前線で、さぞや警戒監視や情報収集に神経をすり減らす日々を重ねたことだろう。

 軍事組織には犠牲や摩擦も付きまとう。在任中には横須賀の駆逐艦の2度の衝突、沖縄でのオスプレイ不時着やヘリ墜落炎上、岩国の戦闘機と給油機の墜落と事故が相次ぎ、多数の犠牲者を出した。

 しかし口を突くのは勇猛な米軍スピリット。「事故は悲劇だが、多くの教訓を学んで今後に生かしている」。なぜそこまで厳しい訓練を重ねるのか。そんな質問に「米軍は、脅しや威圧で他国の経済や外交に影響を及ぼそうとする国々への抑止力であり、即応力の必要性はかつてなく高まっている」と応じた。

 沖縄で進む普天間飛行場代替施設の建設にも言及。「日本と太平洋の平和を守る米国の使命を果たすことにつながる」と安倍政権と平仄を合わせ、日米地位協定の改定の必要についても「日米合同委員会で問題は解決している」と打ち消した。

 日本の地元住民の不安への配慮は多少にじませたものの、任務優先の視点は終始ぶれなかった。

 最後の会見とあってか、北方領土問題や日韓の政治摩擦にも丁寧に触れた。北方領土交渉を巡りロシアが懸念する北方領土への米軍駐留の可能性について、「現時点で米国が戦力を置く計画はない」と否定した。


ゲスト / Guest

  • ジェリー P. マルティネス / Jerry P. Martinez

    アメリカ / USA

    在日米軍司令官兼第5空軍司令官 / Commander, United States Forces Japan

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