2011年10月14日 13:00 〜 14:30 10階ホール
小宮山洋子 厚生労働相 記者会見


会見リポート

社会保障改革 強い信念が必要

牧嶋 博子 (TBSテレビ解説委員)

厚労相に就任して、40日余り。就任時、野田総理からは「東日本の復旧復興、福島原発への対応、社会保障と税の一体改革」を取り組むべき最重要課題として指示を受けたという。厚労副大臣時代から取り組んでいる子育て支援については、子ども手当だけでなく、幼保一体化を給付の面からもさらに促進する「子ども子育て新システム」を実現したいと強調した。


また厚労省が取り組むべき最大課題「社会保障改革」について、介護分野では、高齢者を地域で支える地域包括ケアの推進、福祉で働く人の処遇の改善の実施を力説した。


「複雑方程式を解くようなもの」と繰り返した医療の分野については、医師の偏在、不足の解消。在宅医療体制の充実。診療報酬の引き上げ。医療保険分野では国保の広域化、協会けんぽの財政強化などを挙げた。


大臣が列挙した項目は、自公政権時代から懸案となっている課題だ。問題は財源を何に求め、どのように解決するかだ。たとえば、「福祉で働く人の処遇の改善」と簡単に言うが、交付金で行うのか、介護保険で対応するのか。介護保険の場合、保険料引き上げとなるが、国民の納得をどのように得るのか。解決の道筋は示されなかった。


68歳引き上げ案が部会で審議中の年金問題については、会場からの質問に「ダブルでさらにいきなり68歳までやるのはむずかしいのかなと思っています」と発言。


68歳引き上げ断念か、と問い合わせが殺到した。その2時間後に改めて厚労省で会見を開き「引き上げを否定したわけではない」と述べ、日本記者クラブでの発言を撤回した。


社会保障改革は痛みを伴う内容もあり、強い信念とリーダーシップがなければ実現はむずかしい。小宮山厚労相の奮起を期待したい。


ゲスト / Guest

  • 小宮山洋子 / Youko KOMIYAMA

    日本 / Japan

    厚生労働相 / Minister for Health, Labour and Welfare

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