1980年05月29日 00:00 〜 00:00
華国鋒・中国国務院総理

会見メモ

 本年度当クラブの最大の行事とみなされる華国鋒総理を迎えての記者会見は、5月29日午後4時から日本プレスセンター10階のホールで酒井理事長の司会のもとに開かれ、4月に日本新聞協会訪中団の一員として華総理と会見した山内大介氏(クラブ理事・総務委員長)が代表質問を行った。クラブ会員約300名に同行記者、外国特派員、カメラマンなどを加えておよそ400名が出席した。なお会見出席希望者が多数にのぼったため、申し込み順に受け付けてはみ出した会員があったにもかかわらず、当日になって無断欠席者が出て、会場に空席が幾つかできたのは遺憾だった。
日本記者クラブ会報1980年6月号1ページから引用。8-9ページに写真特集があります)

 

 先月のハイライトは29日(木)午後4時から行われた華国鋒総理の記者会見だった。(司会=酒井理事長、代表質問=山内理事)
 ペン取材310名(会員社関係270名、同行記者29名、外人記者クラブ関係20名)、スティル・カメラ17社17名、ムービー10社23名のほか、テレビはNHK、TBS、NTV、フジTV、テレビ朝日、12チャンネル(民放はテレビ朝日が代表取材)がいずれも生中継、ラジオはニッポン放送が代表取材し、会場から同本社へラインで送り、そこから国会の民放クラブ加盟14社へ分岐した。
 華総理には昨年9月に当クラブで会見した谷牧副総理、黄華外相、符浩駐日大使、それから先般のクラブ訪中団の受け入れ責任者・銭其琛新聞司司長などが随行した。
 鄧小平副総理が中国の要人として、初めての公式記者会見を当クラブで行ってから2年、その後鄧頴超全人代常務委副委員長、谷牧副総理、李強対外貿易部長、余秋里副総理らが相次いで来日し、当クラブで記者会見を行った。
 この間に日中関係も両国の文化的親近感に依存した「ムードの時代」から「実務の時代」へ移行をみせ、いわば今回の華総理の訪日は「ムードの時代」の最後のハイライトであり、同時に本格的な「実務の時代」の開始を意味するイベントといえるだろう。
日本記者クラブ会報1980年6月号17ページから引用)

会見音声


ゲスト / Guest

  • 華国鋒 / Kokuho KA

    中国 / China

    国務院総理 / Prime Minister of State Council

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