2006年06月28日 00:00 〜 00:00
猪口 邦子 少子化・男女共同参画担当相

会見リポート

新支援策の実効性は?

渡辺 創 (毎日新聞政治部)

郵政解散による昨年9月の衆院選で国際政治学者から政治家へ転身した。「小泉スクールの一員であることに誇りを感じる」と常々語り、自他共に認める小泉チルドレン。

今後の少子化対策を打ち出した「新しい少子化対策について」(少子化社会対策会議決定) がまとめられた直後の今回の会見は、「子育て家庭に国が寄り添う姿勢を示せた」「体系的で抜本的な総合対策」 と繰り返す猪口氏の達成感だけが印象に残った。
就任から8カ月、全国10ブロックでの首長との会合や、有識者による委員会で議論を深めた。その間に合計特殊出生率(05年)は過去最低の1・25を記録、初の専任担当相である猪口氏が双肩に担うものは重さを増した。対策の取りまとめ後、時折見せる安堵の表情がそれまでのプレッシャーの大きさを物語った。

新しい少子化対策は子育て家庭への社会全体での支援、親の就労に関係ない全家庭支援、仕事と家庭の両立支援と男性も含めた働き方の見直し、出産前後や乳幼児期の家庭への総合的支援──などを基本的な視点として掲げ、「子育て支援策」「働き方の改革」について具体策を挙げた。

その中でも特に注目を集めるのが、児童手当の乳幼児加算(3歳未満)創設や、妊娠中の健診費用の負担軽減など経済的支援策だ。

しかし現段階では、各対策の詳細は見えてこない。乳幼児加算を例にしても、具体的な加算額や数千億円と見込まれる財源の確保策は示されないままで、国民が支援策を実感できる状況とは言えない。実効性にはまだ疑問符がついた状態だ。

少子化対策は「ポスト小泉」へ引き継がれるが、具体化に向けて動き出した今こそ重要な時期。猪口氏には9月まで最後の奮闘が期待される。

ゲスト / Guest

  • 猪口 邦子 / Kuniko Inoguchi

    少子化・男女共同参画担当相 / Minister of State for Gender Equality and Social Affairs

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