2026年07月17日 11:00 〜 12:00 10階ホール
車いすテニス生涯ゴールデンスラム達成 上地結衣選手 会見

会見メモ

ウィンブルドン選手権女子シングルスで優勝、四大大会とパラリンピックを制する「生涯ゴールデンスラム」を達成した上地結衣選手の会見し、偉業達成の喜び、今大会にかけた思い、周囲のサポートへの感謝などを語った。

 

司会 宮内正英 日本記者クラブ企画委員(スポーツニッポン新聞)

代表質問 鍋田実希 共同通信運動部記者


会見リポート

「取らずに終われない大会」

竹内 哲哉 (NHK解説委員室解説主幹)

 「取らずには自分の競技人生終われない」。車いすテニス女子シングルスでウィンブルドン選手権を初めて制し、女子では史上2人目となる「生涯ゴールデンスラム」を達成した上地結衣選手が、その喜びを笑顔で振り返った。

 四大大会通算11勝、パリ・パラリンピック金メダルと数々の栄冠を手にしてきたが、ウィンブルドンだけは何度も挑戦しながら跳ね返されてきた厚い壁だった。

 上地選手は芝コートでの攻略法を分析。持ち味の粘り強いラリーではなく、早い段階での攻撃と歴代優勝者が使っていたスライスショットに磨きをかけることで勝機をつかむと決めた。車いすのセッティングも戦術に合わせて見直し、1年間かけてスタッフとともにプランを練り上げ準備をしてきた。

 それでも「精神的にすごく不安な日々があった」という。特に準決勝は肉体的にも精神的にも苦しい戦いとなり、試合後には涙も流した。そして、決勝の相手が過去20勝49敗と大きく負け越していたオランダのディーデ・デフロート選手と決まると「正直、今回もここまでかな」という弱気の虫が頭をもたげた。しかし、最後は「また、やればいいやんか」と開き直った。結果、一ゲームも奪わせない圧勝劇につながった。

 現地に応援に駆け付けていた母と姉を初めてチャンピオンズディナーに同行させることができた喜びも語った。「母がものすごく楽しんでくれていた。こんなに喜んでくれるなら勝てて良かった」。姉への思い、日本から応援してくれた父への謝意も口にするなど、偉業達成の裏には家族の理解と支えがあった。

 ゲストブックに選んだ言葉は「感謝」。「サポートしてくださった方、これから出会ってくださる方々と一緒に、自分の競技を高められるような出会いがあったら嬉しい」。人との絆を大切にする上地選手らしい締めくくりだった。


ゲスト / Guest

  • 上地結衣 / Yui KAMIJI

    車いすテニス選手 / wheelchair tennis player

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