2026年09月09日 14:00 〜 15:00 10階ホール
アンドリュー・ジェイムズ・シーラー駐日オーストラリア大使 会見

会見メモ

今年2月に着任、8月18日に信任状奉呈式を終えたアンドリュー・ジェイムズ・シーラー駐日オーストラリア大使が会見に臨んだ。

 

司会 半沢隆実 日本記者クラブ企画委員(共同通信社)

通訳 西村好美 サイマル・インターナショナル


会見リポート

日豪 信頼かつてない域に

小宮 伸太郎 (共同通信社外信部)

 2月に着任したオーストラリアのシーラー駐日大使が記者会見した。太平洋戦争で戦火を交えた日豪が戦後一転して「最も近しいパートナー」になるまで関係を発展させてきた歴史は「信頼の物語」だと表現した。「戦略的連携、経済の相互補完、信頼はかつてないレベルにある」と断言する。

 安全保障やインテリジェンスのスペシャリストで、日本との関係は深い。外務貿易省で日本担当だった2000年には既に、日本と自由貿易協定を結び、安全保障面でも連携すべきだとする政策論文をまとめ、政権に提言していたという。第1次、2次安倍晋三政権との間で安全保障協力を推進したハワード政権、アボット政権では両首相の国家安全保障顧問を務めた。

 モリソン政権、アルバニージー政権では国家情報庁長官を務め、日本との協力を進めた。日本の国家情報局発足を歓迎し「次の段階のインテリジェンス改革を支援したい」と意気込む。

 オーストラリアの世論調査で日本が最も信頼できる国として6年連続で1位となったことを紹介。日本への石炭と液化天然ガス(LNG)の最大の供給国だが、日本で1日に使われる電気のうち、8時間分はオーストラリアからのエネルギーで賄われている計算だと明らかにした。

 日豪は、もがみ型護衛艦の能力向上型をオーストラリア向けに共同開発する。第1陣が建造される三菱重工業の長崎造船所を視察したといい、その技術を称賛。「防衛産業のより深い統合の始まりだ」と述べた。長射程ミサイル発射試験での協力も挙げ「日豪は自由で開かれたインド太平洋」を守っていくべきだとする。質疑応答でも「日本が(安保)政策を進化させ、地域の安全により積極的な役割を果たそうとしていることを歓迎する」と明言した。


ゲスト / Guest

  • アンドリュー・ジェイムズ・シーラー / Andrew James SHEARER

    駐日オーストラリア大使 / Ambassador to Japan, Australia

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