2026年07月21日 16:00 〜 17:00 9階会見場
ギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使 会見

会見メモ

ギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使が5年の任期を終え、8月に帰国するのを前に会見に臨んだ。

この間のイスラエル・日本の関係を振り返るとともに、中東情勢などに関する質問に応じた。

 

司会 出川展恒 日本記者クラブ企画委員(NHK)

通訳 池田薫 サイマル・インターナショナル


会見リポート

「平和を求めている」

杉田 弘毅 (共同通信社客員論説委員)

 冒頭発言はイスラエルの経済成長の説明に費やされた。IT、防衛など技術立国として一人当たりの国民総生産(GDP)は過去30年で3倍半に増えた。日本企業の進出も増える一方だ。驚くべき成功である。

 だが、離任会見だからと言って、ソフトな質問をするのは、礼を失すると思うので、ここは直球質問だ。

 経済成長には確かに目を見張るが、イスラエルが周辺国と平和的な関係を築けばもっと素晴らしい成長が実現する。平和をどうやって築くつもりなのか、と尋ねた。

 答えはこうだ。「イスラエルはすべての隣人との平和を求めている」。だが、「在任中のもっとも困難な時だった」という2023年10月7日のハマスによるテロのような現実があるから、戦う準備をするという。

 次にイラン。昨年6月から始め今年2月に全面的な攻撃に踏み切った。イランの抵抗心は衰えず、核問題は前進せず、世界のエネルギー動脈であるホルムズ海峡も封鎖された。中東の安全保障環境は悪化した。体制転換がなければ、イランとは平和を築けないのか。

 「いつの日か、イランの指導部が核を持たず、ミサイルで周辺国を脅さず、テロをしない日が来ると希望している。イランとも平和が実現しイランがテヘランにイスラエル大使館の開設を求める日だ。だがそれまでは時に攻撃しなければならない」

 在任5年間で4回目の登壇だ。クラブ主催のレセプションにも顔を出した。個別のインタビューにも積極的に対応した。いつも情熱的にイスラエルの立場を主張し、しばしば日本メディア、世論との見解の違いで緊迫化した。

 離任間際に都内で開かれた会での立ち話で、メディアはイスラエルに厳しいから難しかったろう、と声をかけると、「全然問題ではなかった」と笑って答えた。厳格な言葉から、イスラエルがタフであり簡単に譲らないとよく分かる。平和が訪れるのはいつの日だろうか。


ゲスト / Guest

  • ギラッド・コーヘン / Gilad COHEN

    駐日イスラエル大使 / Ambassador of Israel to Japan

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