2026年07月27日 15:30 〜 16:30 10階ホール
ジュリア・ロングボトム駐日英国大使 会見

会見メモ

ジュリア・ロングボトム駐日英国大使が、日本での任期を終え、8月中旬に帰国するのを前に会見に臨んだ。

1989年に二等書記官として初めて来日して以降、公使、大使と3度にわたり駐日大使館で勤務している。初来日からいまに至る日本の変化を振り返るとともに、大使としての5年半あまりで安全保障や経済分野などにおいて英日のパートナーシップがいかに発展してきたのかを具体例を挙げ説明した。

質疑応答では、日英伊の3カ国による次期戦闘機開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」、CPTPPに関する質問が続いた。

 

司会 藤井彰夫 日本記者クラブ理事・企画委員長(日本経済新聞社)

通訳 森岡幹予 サイマル・インターナショナル


会見リポート

日英関係「新たな段階に」

蒔田 一彦 (読売新聞社国際部)

 英国のジュリア・ロングボトム駐日大使が、8月の離任を前に記者会見を行った。1989年以来、これまで3度の日本勤務を通じて感じた日本の変化や、英国と日本の協力関係の発展と将来について語った。

 英外務省きっての日本通であるロングボトム氏は、冒頭の約30分間、日本語でスピーチした。時代の異なる3度の赴任で目にした日本は、それぞれ別の姿に映ったという。

 バブル景気に沸く1989年の日本は、「自信に満ち、世界に向かって開かれ、国際社会に貢献しようという強い意欲を持つ」国だった。2度目の勤務となった2012年の日本は、「自信を取り戻そうとしている国」だと感じた。11年の東日本大震災からの復興の取り組みに深い感銘を受けたという。そして、大使として日本に戻った21年以降は、「日英関係が新たな段階に進む時期」だったと表現した。

 その上で、ロングボトム氏は「3度の赴任を通じて見てきた最大の変化は日英関係そのものだ」とし、両国関係は1989年当時の「親しい友人で、重要なパートナー」から、「安全保障や経済の未来を共に築く戦略的パートナー」へと発展したと振り返った。

 こうした両国関係の深化の背景には、欧州連合(EU)離脱後の英国がインド太平洋への関与姿勢を強めたことや、ロシアによるウクライナ侵略に代表される国際的な安全保障環境の変化がある。ただ、この関係を維持し、さらに発展させるためには日本側の努力も欠かせない。

 ロングボトム氏はスピーチの締めくくりで、日英両国の絆がいっそう強固なものになることに期待を示し、「日本は外に向かって開かれ、世界と積極的に関わる時に最も大きな力を発揮する」と述べた。37年間にわたり日英関係の第一線で日本を見続けてきた外交官からのメッセージを重く受け止める必要があるだろう。


ゲスト / Guest

  • ジュリア・ロングボトム / Julia LONGBOTTOM

    駐日英国大使 / Ambassador to Japan, UK

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