2019年05月10日 16:00 〜 17:00 10階ホール
セイコウ・イシカワ駐日ベネズエラ大使 会見

会見メモ

グアイド国会議長の暫定大統領就任宣言から混乱が続くベネズエラの情勢について、セイコウ・イシカワ大使が会見した。

 

司会 土生修一 日本記者クラブ専務理事・事務局長

通訳 金谷祥子(ベネズエラ大使館)

 


会見リポート

介入主義強める米に警戒 クーデター未遂で議長非難

中川 千歳 (共同通信社外信部)

 南米ベネズエラで4月30日、グアイド国会議長や軍の一部が国民に呼び掛けたマドゥロ政権に対するクーデター未遂事件について、政権転覆のため「(議長側に)暴力に訴える準備があることが明らかになった」とイシカワ大使はグアイド氏を非難。「米国はベネズエラへの介入を強めている」と警戒感を強調した。

 約50カ国が大統領として承認し、日本政府も支持するグアイド氏が当日早朝、国民に蜂起を呼び掛けたビデオや、事情を知らないままだまされて現場の基地付近に連れて行かれたと話す兵士の証言ビデオを示し、クーデター未遂事件は軍や国民の大きな支持を得られないまま24時間以内に収束したと説明。

 この事件を機に、マドゥロ政権に批判的だったカナダや中南米諸国による「リマ・グループ」も姿勢を変化させ、米国の軍事介入を望むかのような態度をとるグアイド氏側と「距離を取り始めた」と指摘した。

 クーデター未遂事件に当たり、米国と結託する野党連合側が、パドリノ国防相らと何カ月も接触し、政権交代の必要性で一致していたとの報道もあったが「計画の粗末さを見るにつけ、(野党側が)政府高官と協議していたというのは疑わしい」と一蹴した。

 1月23日に暫定大統領に「就任宣誓」したグアイド氏に熱狂した国民の間にも疲れや失望が広がり始めている。大使は、市民がグアイド氏の呼び掛けに応じたのは米国の経済制裁が招いた生活苦のせいでもあると訴えた。だが深刻な経済悪化は故チャベス大統領から現政権に引き継がれる社会主義的な政策や汚職などにもよる。

 会見の数日後、グアイド氏が指名した駐米大使が米南方軍と、グアイド氏側との会合を要請したという報道が伝えられた。注視すべき状況が続くがリマ・グループ外相会合が採択した宣言どおり「民主主義への移行はベネズエラの人々によって平和的に導かれるべき」であることを願う。


ゲスト / Guest

  • セイコウ・イシカワ / Seiko Ishikawa

    ベネズエラ / Venezuela

    駐日ベネズエラ大使 / Ambassador

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