2014年07月03日 15:00 〜 16:00 宴会場(9階)
研究会「人口減少問題」② 鬼頭 宏 上智大学教授(歴史人口学) 

会見メモ

上智大学の鬼頭宏教授が「人口減少問題:歴史人口学の視点~新しい社会のデザインの構築を目指して」と題し話し、質問に答えた。

司会 川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)


会見リポート

人口減少の文明史 江戸時代にも少子化があった

友野 賀世 (朝日新聞論説委員)

人口減というと、どうしても「さあ大変だ、これからどうする」という発想にとらわれがちだ。つまり「前」しかみていない。が、この日は違った。「後ろを振り返る」ことがメーンテーマ、しかも過去1万年分も振り返ってしまったのだ。


鬼頭教授が示した数々のグラフから明らかになるのは、人類はすでに幾度かの人口減少を経験しているという事実だ。世界規模では、例えば西ローマ帝国が崩壊した時期。日本では、縄文時代後期や鎌倉時代。江戸時代の中期・後期にも停滞した時期があったという。


鬼頭教授は狩猟採取から農業、工業と変化してきた文明の歴史と人口の推移を重ね合わせ、人口の停滞・減少期はいずれも文明システムの転換期にあたっていると分析する。「いまの少子化は、国のかたちを変えるくらいでないと、変わらないのではないか」。40年にわたる研究を踏まえての投げかけだ。


地域に新たなかたちのコミュニティーをつくれるか。外国人を受け入れるかどうか。過去と同じように変化を超えて歴史を積み重ねていくため、いま直面する課題に知恵を絞る必要がある。


ゲスト / Guest

  • 鬼頭 宏 / Hiroshi Kito

    日本 / Japan

    上智大学教授(歴史人口学) / Professor of Sophia University

研究テーマ:人口減少問題

研究会回数:2

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