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第8回(ハバロフスク・ユジノサハリンスク)極東ロシア・エネルギー資源(2008年9月) の記事一覧に戻る

安全、高品質の新潟産に好機(佐藤 洋子)2008年9月

資源開発が進むサハリン。州都の活気をよそに、南端の液化天然ガス製造プラントへ向かう道中ではさびれた風景が目についた。

在ユジノサハリンスク日本総領事館の渡辺修介総領事によれば「石油ガス開発に特化した一方、農林水産業は壊滅的に衰退した」。若者は大陸モスクワを目指す。ここでとれる新鮮な水産物も資源開発の果実の多くも中央に集められる。電力や人材の供給県となってきた新潟の課題とどこか重ねるように見聞きした。

極東ロシアに向けては新潟から農産物輸出が拡大している。ハバロフスク直行便でチューリップやイチゴなどが送られ、富裕層に人気だ。

ハバロフスク市郊外のスーパーに新潟県が来年3月まで設けている県産品PRコーナーでは、米菓やハウスウエアなどを紹介。訪れた人は「柿の種」を試食し、日本酒を試飲しながら興味を示していた。他店でも日本の食品は信頼を得ていた。極東でも中国産食品に厳しい目が向けられている。安全、高品質の新潟産のチャンスは増していると感じた。         

   (日本記者クラブ会報2008年11月号から転載)

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