2024年06月19日 16:30 〜 17:30 9階会見場・レストラン
東京都知事選立候補予定者 共同記者会見

会見メモ

東京都知事選(6月20日告示 7月7 日投開票)に立候補を表明している石丸伸二、小池百合子、蓮舫、田母神俊雄の4氏が会見し、代表質問団、都庁クラブの代表者による質問に答えた。

 

司会 小栗泉 日本記者クラブ企画委員(日本テレビ)

代表質問 川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信社)

     佐々木美恵 日本記者クラブ企画委員(産経新聞)

     山口哲人 日本記者クラブ企画委員(東京新聞)

 

※写真1枚目左から順に石丸伸二氏、小池百合子氏、蓮舫氏、田母神俊雄氏


会見リポート

主張の違い浮き彫りに/時間短縮でも意義あった

川上 高志  (企画委員 代表質問担当 共同通信社論説委員)

 人口1400万人の首都・東京の顔を決める都知事選は、小池百合子知事の先手を打って立憲民主党の蓮舫氏が立候補を表明し、本格的な対決型選挙となった。候補者の共同会見は何としても実現しなければならない。だが課題が山積みだった。

 小池氏の出馬表明がずれ込み、日程が決められない。候補者が50人を超える事態も想定された。共同会見に誰を呼ぶのか、その線引きはどうするのか―。企画委員会や担当者で議論を重ねたが、いい知恵が浮かばない。

 結局、全体的な判断として小池、蓮舫両氏と石丸伸二・前広島県安芸高田市長、田母神俊雄・元航空幕僚長の4氏に絞った。ただ、この人選はその後の報道各社の基準となった。日本記者クラブの役割の重さを改めて感じた次第だ。

 人選は決まったが、さらに問題が出てくる。小池氏が「1時間しか出られない」と制約をかけてきたことだ。当初、1時間半だった進行計画を急きょ変更。それでも記者団による代表質問枠は25分しか取れない。何が聞けるのか。質問を絞り込む作業を強いられた。

 だが、始まってみれば各候補に最低限のことは聞け、それぞれの主張の対比も浮き彫りにできたのではないかと思う。質問は多岐にわたった。最大の争点は、8年に及ぶ小池都政の評価だ。子育て支援策を強調するが、東京都の出生率は0・99と全国最低に落ち込んだ。

 小池都政の政策が間違っているのではとの問いに、小池氏は「東京よりも出生率が低下している県もある。東京はとどまっている」と反論した。これに対して蓮舫氏は「若い現役世代の手取りを増やすことが本物の少子化対策だ」と訴えた。2人の政策の最も異なる点だと言えよう。

 裏金問題を抱える自民党との関係、小池氏の学歴問題、原発政策、神宮外苑の再開発、関東大震災で虐殺された朝鮮人追悼式への対応――。一番若い石丸氏は「政治屋の一掃」を掲げ、田母神氏は「国家の自立を取り戻す伝統保守」を自任し、同じく「保守」だと言った小池氏とは考え方が違うと主張した。それぞれの個性が現れた場面だった。

 首都の防災対策、高齢化問題など聞けない課題も多く残った。ただ、やはり選挙のスタートとなる日本記者クラブの討論が、その後の選挙戦と報道のベースになったと思う。時間は短くても意義のある会見だった。


ゲスト / Guest

  • 石丸伸二 / Shinji ISHIMARU

  • 小池百合子 / Yuriko KOIKE

  • 田母神俊雄 / Toshio TAMOGAMI

  • 蓮舫 / Renho

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