2022年09月20日 14:00 〜 15:00 10階ホール
河野太郎デジタル相 会見

会見メモ

9月1日で発足から1年を迎えたデジタル庁の河野太郎大臣が会見した。

 

司会 播摩卓士 日本記者クラブ企画委員(TBS)

 

 


会見リポート

マイナポイントは「邪道」

傍田 光路 (読売新聞社経済部)

 新型コロナウイルスの感染拡大は、日本のデジタル化の遅れを浮き彫りにした。「デジタル敗戦」とも言われる中、8月に発足した第2次岸田改造内閣でデジタル相に起用された河野氏は「『日本はデジタルで遅れている』というのが世界の常識になってしまった」と強い危機感を示した。

 外相時代は諸外国を支援する立場だったが、デジタル相就任後は逆に「日本のデジタル化を後押しする支援や援助は惜しまない」と言われるようになったエピソードを紹介。「立場が180度変わった」と苦笑し、「世界標準に早く追いつき、リードできるところまで持っていかないといけない」と強調した。日本でデジタル化が遅れた原因は「アナログで最適化し、あまり困っていない状況があった」と分析し、書類がベルトコンベヤーで運ばれていた役所の例を挙げた。

 9月1日で発足1年を迎えたデジタル庁には「何をやっているかわからない」という批判もある。河野氏はマイナンバーカードを使った新たなサービスに力を入れる考えを示し、健康保険証・運転免許証との一体化や公共交通機関の高齢者割引、個人認証機能を使ったチケットの高額転売防止といった具体策を披露した。最大2万円分のマイナポイントを付与する政府の施策を「邪道」と切り捨てたが、マイナンバーカードの交付率は8月末時点で5割に届いていない。便利だから持ちたいと思ってもらえるかが普及の鍵を握りそうだ。

 国家公務員制度の担当でもある河野氏は、優秀な人材が退職している現状について「霞が関で崩壊が始まっている」と述べ、働き方改革の推進にも意欲を見せた。

 突破力に定評のある河野氏は、毎日のように「前倒しをしろ」と指示を飛ばしているという。霞が関の抵抗を抑えて改革を進めることができるか、手腕が試されることになる。


ゲスト / Guest

  • 河野太郎 / Taro KONO

    デジタル相

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