2018年11月09日 14:30 〜 15:30 10階ホール
マーク・スー・パグウォッシュ会議評議員 会見

会見メモ

韓国出身でベルリン在住の政治学者。パグウォッシュ会議の評議員を務め、これまでに約30回訪朝した。「制裁では北朝鮮の体制は変わらない。金正恩氏は対話を望んでいる。日本が国交を正常化することで、非核化や東アジアの平和につながることを期待する」。

 

 

日本パグウォッシュ会議

 

司会 上田俊英 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)

通訳 長井鞠子


会見リポート

平和体制構築に日本は役割を

パグウォッシュ会議は1957年、戦争を否定し、核廃絶を目指す科学者ら11人によって結成された。60年目の昨年、北朝鮮は核保有を宣言した。

同会議の評議員であるマーク・スー氏は30年近くにわたり、北朝鮮の核問題に取り組んできたという。スー氏は「北朝鮮は同会議を尊重しているため、いつでも指導層に会える」と説明した。昨年10月の訪朝では、4カ月後に控えた平昌五輪を、南北対話の機会として活用するよう説得役も果たした経緯も紹介した。

北朝鮮は確かに、今年4月の板門店宣言、6月の米朝共同声明、9月平壌共同宣言を通し、非核化を約束しているが、実態は進んでいない。9月にも訪朝したスー氏によると、膠着状態の原因は、北朝鮮が米国が要求している核関連リストの提出を拒んでいることにある。スー氏は「理由を聞いたところ『核施設の場所を明かせば米国の軍事標的にされ、信頼がうまれない限り提出できない』という返答だった」と説明した。信頼醸成に必要な要素として、制裁緩和と朝鮮戦争(50~53年)の終戦宣言を挙げた。

スー氏は日本について「平和体制をつくる上で、前向きな役割を果たせると思う」と強調した。北朝鮮が中国と韓国のバランスをとるために、日本との関係改善を望んでいることを説明した上で「日本は北朝鮮の穏健な政策を助けることができる。国交正常化で解決が近づく」と語った。拉致問題に関しては、北朝鮮は「『2002年の日朝首脳会談で解決済み。自分たちとしては対応できないし、小さな問題』と言っている」と説明した。


東京新聞政治部  大杉 はるか

ゲスト / Guest

  • マーク・スー / Mark Suh

    パグウォッシュ評議員 / Member of the Pugwash Council

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