2017年10月23日 15:00 〜 16:00 10階ホール
「チェンジ・メーカーズに聞く」(23) 髙島宏平 オイシックスドット大地社長

会見メモ

チェンジ・メーカーズに聞く (23)

1973年生まれ。外資系コンサルタント会社を経て20代で有機野菜宅配業を起業し同分野で最大手に。10月には経営統合で販売路線を強化。「食の社会問題をビジネスで解決する」「『安心・安全・時短』が時代のニーズ」。買い物難民対象の移動販売も開始、中国での事業拡大も視野に。

 

司会 山崎浩志 日本記者クラブ企画委員(日本経済新聞)

オイシックスドット大地HP


会見リポート

ベンチャーと老舗の経営統合で市場拡大狙い

 「有機の野菜や食材は日本ではまだまだ小さなマーケット。複数の会社で切磋琢磨している場合ではない」

 東大卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー勤務(2年間)を経て学生時代の仲間と始めたベンチャー企業「オイシックス」と「大地を守る会」の経営統合。その狙いは「競合よりも協力」だった。共に有機、無農薬野菜の販売などを行うが、前者のメイン事業は通販サイトの運営。後者はカタログを活用した宅配を手がけ、しかも創業メンバーの藤田和芳さん(70)や故藤本敏夫さんらはかつての全共闘世代で、この業界では草分け的な存在だ。

 「食の大切さ」に着目して起業して以後、「私の父親と同い年の藤田さんに教えを請いに行く」ことを重ねるうちに、国内最大規模の食品販売サイトに成長した。オイシックスの年間売上高(子会社を含む)は、同会を約100億円上回る230億円(今年3月期)に。その間「手を結んで有機市場を広げましょう」と藤田さんにアプローチ。新会社「オイシックスドット大地」の誕生後は藤田さんが会長、自身は社長に就任した。業界トップとなったいまは「オイシックス」と「大地」という2つのブランドを柱に「生産者の開拓やマーケティングの強化などを図っていく」という。

 現在のトピックスとして、共働き家庭だけでなく料理が苦手な人向けのミールキット(調理用食材)の開発・提供などを紹介した。また、中国での事業展開を本格的に進め、「食品そのものではなくビジネスモデルを輸出する」と語る。

 双方の社員を合わせると計約420人。「変化のプロセスをチャレンジとして楽しもうという機運が生まれている」と言うが、果たして結果がどう出るか。容器包装の削減や配送車のバイオディーゼル燃料化など環境への取り組みはこれからの課題だ。

 「オイシックスを始めたころは有機野菜の生産者を訪ね歩いて説得し、契約農家に加わってもらった」と振り返る。「自然の恵み」をいただく気持ちを忘れないでほしい。


毎日新聞社会部  明珍美紀

ゲスト / Guest

  • 髙島 宏平 / Kohey Takashima

    日本 / Japan

    オイシックスドット大地株式会社代表取締役社長 / Representative Director, CEO, Oisix.daichi

研究テーマ:チェンジ・メーカーズに聞く

研究会回数:23

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