2002年01月18日 00:00 〜 00:00 10階ホール
小泉純一郎 首相

会見メモ

・・・小泉首相の記者会見(1月18日)は、年初を飾るにふさわしいビッグ会見となりました。
 当クラブに現職の首相を迎えての記者会見は、橋本さん以来、実に5年4カ月ぶりのことです。小泉改革2年目の、いよいよ実行の年。還暦を迎えて、決意も新たな小泉さんの”大義”に触れようと、会見場は400人近い会員、現役記者で膨れあがりました。
 内容は、各紙報道の通りですので重複を避けますが、司会役の杉田理事長のテンポのいい、見事なさい配もあって「思い切ったことをやるぞ」という、小泉さんの気迫を感じさせてくれました。
 ただ、時間の都合でOB会員の質問が2人しかできず、後で大先輩からお叱りもありました。制約がある中での首相会見です。ご理解をください。
 在任中に会見に応じてくれた首相に贈る特別会員証を、杉田理事長から手渡された小泉さん「今度は、そっちの席でネ」と、ご満悦でした。・・・
日本記者クラブ会報2002年2月号1ページから引用)

 

・・・私の思い込みかもしれないが、首相記者会見といえば、昔は慎重、寡黙な首相に記者団が迫った。今は軽妙、饒舌な首相に記者団が追いまくられている印象がある。正月18日とはいえ、小泉純一郎首相にとっては年始から通算3回目の記者会見。しかも、この首相の場合、外国出張中も含め、毎日1回、テレビカメラの前でインタビュー(通称・ぶら下がり)がある。現職首相が当クラブで会見するのは5年ぶりだそうだが、読者・視聴者の側から見れば、切れ目なく続く小泉氏のメディア露出のひとこまに過ぎない。いわば”小泉ずれ”のした人々をいかに退屈させず、緊迫感を盛り上げるかというところに運営上の苦心があったと思う。
 報道はスーパー・ダイエーに対する支援と医療保険制度改革に集中したが、冒頭10分間のスピーチの力点は外交にあった。ASEAN(東南アジア諸国連合)歴訪の成果を誇り、日中国交正常化30周年と日韓共催ワールドカップ・サッカー大会に事寄せて東アジアの連帯を強調、アフガニスタン復興支援国際会議でホスト国の責任を果たす決意を示した。後段で内政課題に触れ、①金融危機対策②税制改革③安全保障・有事法制④公共事業の”口利き”をめぐる政治腐敗防止――の順に問題意識を語った。
ダイエーが経営再建計画を公表した日にぶつかったことから、質問はこの問題を含む金融危機対策からスタート。首相は「金融不安を起こさない、無用の混乱を起こさないという観点から、政府としてできるだけの措置を講じたい」と決意を語った。サラリーマンの医療費自己負担引き上げについては「来年の4月から3割負担にしようという方向で準備を進めている」と発言、これは今国会に提出する健康保険法改正案に「03年4月から引き下げ」を明記する意向を示したものであったから与党の反発を誘い、尾を引いている。
 「抵抗勢力が本気を出したらどうなるか、総理はおわかりになっていない」――。昨年暮れ、首相と自民党幹事長経験者の忘年会の席上、青木幹雄・参院自民党幹事長がそういう言い回しでゲストの小泉首相にクギを刺したという報道があった。質問でこの点を突かれると、首相は「抵抗勢力は本気になれない。本気になると、こっちも本気で何をやりだすかわからないから」と反撃。約50分間の会見中、もっとも会場が沸いたシーンだった。
 終了後、杉田亮毅理事長から特別会員証をプレゼントされると、首相はしばし会員証に見入った後、「今度(次回)はそっち(記者席)でね」と微笑んでみせた。
 当初60分の予定が45分に縮まったうえ、冒頭スピーチを差し引いた質疑応答の正味は35分間。窮屈なスケジュールの中で計9人が質問に立ち、経済、政治腐敗防止、安全保障、政局、外交、社会保障の各分野を攻めた。内閣記者会の首相会見も同様だが、仕掛けが大きいほど総花的で薄味になる傾向がある。よくしゃべる首相を、どう追い詰めるか。工夫の余地はあるだろうが、なかなか難しい。・・・
日本記者クラブ会報2002年2月号5ページより引用)

会見音声


ゲスト / Guest

  • 小泉純一郎 / Junichiro Koizumi

    日本 / Japan

    首相 / Prime Minister

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