1999年12月20日 00:00 〜 00:00 10階ホール
石原慎太郎 東京都知事

会見メモ

・・・「いい傾向だと思う」
政府の国会等移転審議会が首都機能の移転先として2カ所プラスアルファを答申した1999年12月20日、昼食会で感想を聞かれた石原慎太郎東京都知事は、出席者を一瞬とまどわせた。
石原知事の首都移転反対論は、だれでも知っている。17日には共産党の不破哲三委員長も同席して、移転反対の集会を開いたばかりだ。
「いずれ空中分解しますよ」と続けて反語だったのを明かすと、あとは「選挙向けだ」「バブルの所産」「コンピューター文明の特質は集積と集中。それをバラバラにするのは時代錯誤」と持論をブチまくった。
質疑に先立つスピーチでは、冒頭モリエールの『スカパンの悪だくみ』から「いったい全体どう魔がさしてこんな船に乗り込んだのだ」というせりふを引用し、都知事生活の余裕のなさを嘆いてみせた。
ところが話が進むうち、都庁の能率の悪さ、感覚の鈍さを挙げて改革の必要性を説き、車のディーゼルエンジンから出た黒い粉じんを見せて、国を超える大気汚染規制への決意を披露するなど、どうやらモリエールの名ぜりふも反語とわかった。
11月の台湾訪問は中国の強い反発を受けたが、台湾問題で質問を受けると「用事があったから行きますよ」と意に介さない様子。大地震での救援活動の迅速さには、学ぶところがあったそうだ。
羽田空港の国際化や横田基地の官民共用化、新債券市場の立ち上げと、滑らかだった石原知事の口が急に重くなったのが、行政改革にともなう外郭団体の整理問題だ。
「にわかに手の内は明かせませんな」と気を持たせた。
財政再建のからみでも、お台場カジノや後楽園競輪の復活といった増収のアイデアは楽しそうに語ったが、福祉の見直しとなると「年末年始の知事予算査定で、私なりの所信を明らかにします」と、都議会各党の出かたを気にしてか慎重な口ぶりが目立った。
近く米国に出かけ、2000年の大統領選挙をにらみながら横田基地問題の瀬踏みをする。就任後、初の予算編成ではどんな政策を示すか。当分は石原都政から目が離せそうにない。・・・
日本記者クラブ会報2000年1月号8ページから引用)

会見音声


ゲスト / Guest

  • 石原慎太郎 / Shintaro Ishihara

    日本 / Japan

    東京都知事 / Governor of Tokyo

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