1990年05月25日 00:00 〜 00:00 10階ホール
曽野綾子・作家「表現と時代」

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会見リポート

 迎賓館で行われた韓国の盧泰愚大統領夫人主催の茶会に出席した後、クラブへ駆けつけた。「表現と時代」をテーマに、和服姿で端然と、自説を述べた。

 「むかし小説家も新聞記者も恥多い職業だった。しかし職業選択において”賎民の誇り”があった。それがカッコイイ職業となり、”差別”を受けなくなった一方で、勇気というものをうしなった」「一時期の中国偏重報道は、生きてきた時代の恥として記憶すべきだ」「新聞のヒューマニズムぶった、いい子ちゃんぶりにはウンザリ」「日本のジャーナリズムは”なぜ”という問いかけなしに一斉に同じ方向に走り出す」「哲学、思想を持ったジャーナリズムを目指してほしい」などなど、曽野さんらしい、ストレートな発言が続いた。

 記念署名は、筆でサラサラと「あとは野となれ 山となれ」。これまた、曽野さんらしいと受けとめるべきか。

日本記者クラブ会報1990年6月号15ページから


ゲスト / Guest

  • 曽野綾子 / Ayako Sono

    作家 / Writer

研究テーマ:表現と時代

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