会見リポート
2003年09月18日
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ケビン・ライアン・ポジティブ・ライブスディレクター「HIV/エイズ」14
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会見リポート
写真展で伝える感染者の姿
宮田一雄 (産経新聞編集局次長)
英国で国際商務の弁護士として活躍するライアン氏は写真と証言で感染者とその家族、友人、知人らの姿を伝える国際写真展「ポジティブ・ライブス」のプロジェクト・ディレクターでもある。自らもHIVに感染している。打ち合わせの時に「そのことも紹介してくれないか。それから、この仕事はボランティアでやっていることもね」と注文された。
写真展は1993年にロンドンで始まり、一回だけの予定だったが、反響が大きかったので世界各地で開催されるようになった。26カ国で200万人以上が見ているという。今回はUNギャラリーでの開催(東京都渋谷区神宮前 10月18日まで)にあわせ来日。
「世界中でいろいろな人がHIVに感染している。生活も異なっている。共通しているのは偏見や社会の無知と立ち向かわなければならないことだ」
十年前に写真展が始まったころの英国もそうだったという。握手でうつるのでは、同じ部屋にいたら感染するかもしれない? 十年前といえば、日本でも握手で感染しないといった程度のことは常識だったように思うのだが、少し時間がたてば忘れてしまうこともある。知識が普及するというのは容易なことではないらしい。
ゲスト / Guest
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ケビン・ライアン / Kevin Ryan
ポジティブ・ライブス ディレクター / Director of PositiveLives
研究テーマ:HIV/エイズ
研究会回数:14