ベテランジャーナリストによるエッセー、日本記者クラブ主催の取材団報告などを掲載しています。


第17回(中国)「一帯一路」の構想と現場(2017年7月) の記事一覧に戻る

新旧入り交じる中国(大山 吉弘)2017年7月

「30年くらい前の日本みたいだったか」。訪問団からの帰国を田舎の親に伝えたところ、こういう反応が返ってきた。いささかあぜんとしたが、普通の日本人の中国に対する印象は、こういうものなのかもしれない。今、中国の発展は著しい。高層マンションの建設が進む街には、シェア自転車があふれ、誰もがスマホで買い物をする。明らかに日本より進んでいるところもある。その一方で、情報統制は厳しく、日本では簡単に得られる情報もなかなか得られないのだなという印象も強くした。新しいものと変わらぬもの。これがないまぜとなった中国は、なかなかつかみがたいところがある。その国と隣国である日本は、今後も向き合っていかないといけない。彼を知り、己を知れば、百戦危うからず。今回の経験をもとに、中国への理解をいっそう深めていきたい。

 

(NHK) 

ページのTOPへ