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復興の総仕上げ(宮崎 裕子)2017年2月

取材2日目、宮城県岩沼市を訪れた。女川町と同じく「復興のトップランナー」と称され、住民主導の街づくりが整備されている。津波で181人が亡くなったが、人口は震災前より70人(1月末現在)も増え、「住みよい街」と答える市民の割合も86%と高い。「復興を地方創生につなげたい」と語る菊地市長、その爽やかな人柄にも触れ、こうした数字に納得できた。

 

一方で、集団移転先に移り住んだ市民には「新しい家ば建てられて、えがったな。こんなことなら、おらの家も流されればえがった」などと、心ない声も同じ市民から向けられたという。賠償金をめぐる福島県民の間でも同様のことが起きている。

 

復興の総仕上げとは、やはり「人々の心」に向けられたものでなくてはならないと感じた。とても充実した取材行程を組んでいただいた日本記者クラブに感謝。

 

(ニッポン放送報道部)

 

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