2019年11月14日 14:00 〜 15:00 9階会見場
「オリンピック・パラリンピックと社会」(2) 森泰夫・東京2020組織委員会大会運営局次長

会見メモ

大会運営のキーパーソンである森泰夫・東京2020組織委員会大会運営局次長が「2020年からスポーツ界へつなげるもの~人材レガシーを創る」と題して話した。

 

司会 森田景史 日本記者クラブ企画委員(産経新聞)


会見リポート

レガシーは「人材」/専門家つなぐマネジメント面が課題

川島 健司 (読売新聞社東京オリンピック・パラリンピック準備室長)

 東京五輪・パラリンピックの前年となった今年、国内各地で本番に備えて多くの競技のテスト大会が行われた。会見の時点で、予定されている56のテストイベントのうち、既に33は終了。その各大会の現場に「必ずこの人あり」と言われるのが、東京組織委の森大会運営局次長だ。

 大きな注目を集める東京五輪でのマラソン・競歩の札幌移転問題のキーパーソンでもあり、会場には北海道から駆けつけた記者もいたほど。終了後にはこの件について、20分にわたって別室で囲み取材も行われた。

 会見では、翌日に組織委の事務方トップである武藤敏郎事務総長が登場する予定だったこともあるのか、「2020年からスポーツ界へつなげるもの~人材レガシーを創る」というやや意外なテーマで話した。

 現場を知り尽くしている人物から見て、ここまでのテストイベントの出来は、「オンタイムでしっかり運営できている場合がほとんど」。その理由を「日本で競技運営を行っている裾野の広さ。経験値が高い」とした。課題としては、様々な業務、関係者がある中で、それを統合してマネジメントすることに慣れていない面があると指摘。各分野の専門人材をつなぐために統合マネジメントする人材が必要になるという。

 五輪・パラリンピックのレガシーというと、施設、ハードウェアの話になりがちだが、一番のレガシーは、今回の五輪・パラリンピックを通じて貴重な経験を積む機会を得た人材を育成し、次につないでいくこと。そのうえで、懸念しているのが、そうした人材をスポーツ界にプールし、スポーツ界の中で流動化できるような態勢の不足だとした。まだまだ転職や、違う組織に飛び込んでいくにはハードルが高いという。自らも、鉄道会社を辞めて、学生時代に打ち込んだ競技の統括団体である日本陸上競技連盟入りした経歴の持ち主だけに、その言葉には説得力があった。


ゲスト / Guest

  • 森泰夫 / Yasuo Mori

    日本 / Japan

    東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会大会運営局次長 / The Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games

研究テーマ:オリンピック・パラリンピックと社会

研究会回数:2

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