2018年12月06日 15:00 〜 16:00 9階会見場
「日本の報道の自由度」セドリック・アルヴィアーニ・国境なき記者団東アジア総事務局長

会見メモ

国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)のセドリック・アルヴィアーニ東アジア総事務局長が会見した。

国境なき記者団

 

司会 福本容子 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)

通訳 片岡文子


会見リポート

報道の自由、日本は180カ国中67位

 資料とともに配布された世界地図。各国の「報道の自由度」が色分けで示され、日本はオレンジ色(顕著な問題あり)に分類されている。

 「この地図は我々が現地を訪れ、記者やジャーナリストらへの聞き取りをもとにつくったものです」

 国際NGO「国境なき記者団」(RSF)による恒例の「世界報道の自由度ランキング」。5月に発表された調査結果で日本は180の国・地域の中で67位。前回の72位より上がったものの、記者クラブ制度や特定秘密保護法などの問題を抱え、G7参加国では最低だ。

 パリに本部を置き、世界130カ国に駐在員を派遣するRSFが、東アジア総事務局を台北に開設したのは2017年の春だ。アジア初の拠点で事務局としては12番目。中国、香港、台湾、朝鮮半島、日本などをカバーする。初の事務局長となったアルヴィアーニ氏(45)は政治外交が専門だ。「例えば中国政府は国のプロパガンダにジャーナリストを利用しようとしている。政治や金融からの介入を許さないためにも日本が『報道の自由』のリーダーになっていただきたい」。それほど期待する日本が67位となった根拠を聞かれ「日本に限らず民主的な国には厳しい評価を下す傾向にある」と言い、「評価は批判ではなく友情の証し」と答えた。

 RSFの「報道の自由」の定義、理念は「世界のどんな国の人々も正確な情報を得る権利があり、それをもとに自分の運命を決めることができる」ことだ。今回は、女性ジャーナリストらが企画した「いま語ろう~セクハラと報道」と題するフォーラム(12月8日、東京都内で実施)への参加のために来日した。こうしたランキングの信頼性を疑問視する声があるが、「報道の自由は努力しなければ守られない」と同氏が言うように低く評価された原因をそれぞれが考え、行動することが「国境なき記者団」の期待に応えることだろう。

 


毎日新聞編集編成局  明珍 美紀

ゲスト / Guest

  • セドリック・アルヴィアーニ / Cédric Alviani

    「国境なき記者団」東アジア総事務局長 / East-Asia Bureau Director, Reporters Without Borders

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