2018年09月12日 15:30 〜 17:20 10階ホール
ラフマーニ新駐日イラン大使 会見

会見メモ

 7月に着任したモルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド(Morteza Rahmani Movahed)駐日イラン大使が、日・イラン関係の現状と展望などについて話した。

会見後にはイラン特産のピスタチオやお菓子がふるまわれた。 

 

司会 杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信)

通訳 稲見誉弘(駐日イラン大使館)


会見リポート

核合意維持は関係国の努力次第

 「四千年以上の歴史」「石油と天然ガスの埋蔵量は合わせて世界第2位」。冒頭からスケールの大きな発言が次々と飛び出す。今年7月に着任したイランのラフマーニ大使が12日記者会見した。複雑さを増す中東情勢の中でその存在感を際立たせるイランだが、目下の関心はやはり核合意とシリアだ。

 大使は核合意から離脱し制裁を再発動したアメリカのトランプ政権を「信用できない」と厳しく批判した。さらに核合意には政治と経済の2つの側面があると指摘。「どんな鳥でも片翼では飛べない」と述べて、今後経済的な利益が望めないなら意味を失うと警告した。その上で「核合意の維持は関係国の努力にかかっている」と強調した。

 一方のシリア情勢。イランはロシアとともにアサド政権を支援し続けているが、反体制派「最後の拠点」イドリブ県への総攻撃が近く行われるとの観測が強まっている。こうした動きに国際社会からは非難の声もあがっているが、ラフマーニ大使はあくまで「アサド政権からの要請に基づいたテロとの戦いだ」と言い切った。イドリブ県で抵抗を続けているのは「市民を人間の盾にとる非合法なテロリスト集団だ」として容赦しない構えを見せた。1時間あまりに及んだ記者会見で大使は時折鋭い眼光も交えながら、イランの立場・主張を力を込めて、そしてよどみなく語ってみせた。

 しかし会見終了後には一転、ちょっとしたサプライズが。大使自らが持参したイラン特産のピスタチオが振る舞われたのだ。残念ながらアルコールはご法度なのでオレンジジュースをいただいた。アメリカ、イスラエル、サウジアラビアなど強敵に囲まれながらもイスラム体制を維持して生き抜くイラン。その強さとしたたかさを、大使の眼光とピスタチオのおもてなしからわずかながらも感じることができたひとときだった。


日本テレビ国際部担当副部長  岩崎 建

ゲスト / Guest

  • モルテザ・ラフマーニ・モヴァッヘド / Morteza Rahmani Movahed

    イラン / Iran

    駐日イラン大使 / Ambassador of the Islamic Republic of Iran

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