2018年04月27日 16:00 〜 17:00 10階ホール
ハリルホジッチ氏 会見

会見メモ

前サッカー日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチ氏が会見した。

 

司会 宮内正英 日本記者クラブ企画委員(スポーツニッポン新聞社編集主幹)

通訳 臼井久代、名嘉地圭


会見リポート

突然の解任に恨み節 チームにはエール

武智 幸徳 (日本経済新聞社運動部編集委員)

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕を約2カ月後に控え、日本代表監督の職を突如解かれたバヒド・ハリルホジッチ氏。解任されてから前監督が公の場で初めて口を開くとあって、会見場には332人の報道陣が詰めかけた。

 4月7日、パリのホテルで田嶋幸三・日本サッカー協会会長から契約解除を告げられたことを「最初はジョークかと思った。人生で最悪の出来事だった」と振り返る。解任の理由に、選手とのコミュニケーション不足や信頼関係の希薄化が挙げられたことも納得がいかない。「この3年間、誰とも、特に選手とは何の問題もなかった」。思い当たる節のない解任にW杯に臨む23人の最終メンバー選びが何らかのハレーションを起こした可能性をにおわせた。

 会見で浮き彫りになったのは直属の "上司"である西野朗・技術委員長(現監督)や田嶋会長とのコミュニケーション不足の方だろう。

 日本代表はW杯本番の試金石として昨年11月と今年3月に欧州遠征を行った。結果は1分け3敗と散々。それでも前監督は「特に結果にこだわっていなかった。たくさんの教訓を得られた」と結果を軽視していた。協会の判断は違った。強豪ブラジルやベルギーに負けたのはともかく、ロシア大会出場を逃したマリやウクライナにまで圧倒されて堪忍袋の緒が切れた。ハリルさんの「問題があるなら事前に言ってほしかった」という恨み節が、なんだかいきなり浅野内匠頭に殿中で切りつけられた吉良上野介のようで……。

 切られた側にも切った側にも鈍感さと説明不足があり、我慢とすれ違いを重ねて迎えた破局。強い不信がにじむ会見で「私は永遠に日本のサポーター」というチームへのメッセージに救われる思いがした。


ゲスト / Guest

  • ヴァイッド・ハリルホジッチ / Vahid Halilhodzic

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