2018年01月29日 14:00 〜 15:30 10階ホール
「2018年経済見通し」(7)日本企業とイノベーション ~ シリコンバレーの利活用 伊佐山元 株式会社WiL共同創業者、CEO

会見メモ

「日本企業とイノベーション ~ シリコンバレーの利活用」の演題で話した。

株式会社WiL

 

司会 今井俊之 日本記者クラブ企画委員(日本経済新聞)

 


会見リポート

イノベーションは「モノ」から「コト」へ

今井俊之 (企画委員 日本経済新聞社 編集局次長兼企業報道部長)

 シリコンバレーと東京にオフィスを構え、スタートアップ企業の支援に奔走する伊佐山氏。イノベーションの中心は「モノ」から「コト」にシフトすると説く。AIやIoTといった先端技術を使い、利用者が感動する利便性を提供できるかどうかで価値が決まる。日本企業はこの環境変化にどう適合すればいいのか。

 一つの答えは、シリコンバレーに「出島」をつくること。本社の縛りがなく、失敗が許される環境に力を持て余している「異能」を放り込んでみると、オープンイノベーションの化学反応が始まるかもしれない。イノベーションには5%の人材がいればいい。その5%の人材を生かす環境を用意すべきだという。

 折しも出資先の「コインチェック」が仮想通貨の不正流出で金融庁から業務改善命令を受けた当日。伊佐山氏は「利便性とセキュリティーは相反するバロメーター。顧客獲得を優先するか、利便性を犠牲にするか、タイムマシンに乗って過去に戻っても判断は難しい」と率直に語っていた。


ゲスト / Guest

  • 伊佐山元 / Gen Isayama

    日本 / Japan

    WiL共同創業者CEO / Co-Founder and CEO, World Innovation Lab (WiL)

研究テーマ:2018年経済見通し

研究会回数:7

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