2017年11月01日 14:00 〜 15:00 10階ホール
第31回日本エイズ学会 会見 「エイズ対策最前線 PrEPって何?」

第31回日本エイズ学会学術集会・総会が11月24日から3日間、東京都中野区の中野サンプラザで開催されます。その学会長を務める特定非営利活動法人ぷれいす東京の生島嗣代表、および関連イベント「東京エイズウィークス」の事務局を担当する日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスの高久陽介代表のお二人をお招きして、HIV/エイズ対策の最新の話題と今学会の見どころを報告していただきます。

世界のエイズ対策はいま、「公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行」を2030年に終結させることを共通目標にしており、わが国もその枠組みの中でHIV予防、治療、支援の対策に取り組んでいます。

ここ数年の治療の進歩は、HIVに感染した人の生活の質を高めただけでなく、HIV感染予防の新たな選択肢を提示している点でも注目を集めています。最新の治療を継続することで、感染している人の体内のウイルス量が大きく減少し、他の人に感染するリスクがゼロに等しくなる状態が実現可能になったからです。

一方で、感染していない人が治療薬を定期的に服用すれば、HIV感染を予防する効果があることも明らかになりました。曝露前予防投与(PrEP)と呼ばれる新たな予防の選択肢です。このPrEPを導入すべきかどうか、国内のエイズ対策の現場でも大きな議論になっています。

一方で、「予防としての治療」が注目されながらも、世界ではいまなお年間190万もの人が新たにHIVに感染しているという現実もあります。

国内でも年間の新規HIV感染者・エイズ患者報告数はこの10年、1500件前後で横ばいの状態が続いています。なかなか減りません。

厳しい流行が継続している背景には、HIV感染あるいは感染の高いリスクにさらされている性的少数者、薬物使用者といった人たちへの社会的な偏見や差別の存在も指摘されています。このため、HIV/エイズの流行には医学だけでなく、社会的な対応が必要なことが改めて強調されているのです。

もともとは医学者中心の組織であったエイズ学会が大きく進化を遂げ、今回の生島さんのように、HIV陽性者支援や予防啓発にあたるNPOの中心的指導者が学術集会の会長を務めることも、今学会のきわめて重要な注目点となっています。

 

第31回日本エイズ学会学術集会・総会

日本エイズ学会

東京エイズウィークス

日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス


ゲスト / Guest

  • 生島嗣 / Yuzuru Ikushima

    日本 / Japan

    第31回日本エイズ学会会長 / Chairman, The 31st Annual Meeting of The Japanese Society for AIDS Research

  • 高久陽介 / Yosuke Takaku

    日本 / Japan

    東京エイズウィークス2017事務局長 / Secretary General, Tokyo Aids Weeks

研究テーマ:HIV/エイズ

ページのTOPへ