2017年10月18日 14:00 〜 15:00 10階ホール
フレイ チリ元大統領(アジア太平洋担当特命大使)

会見メモ

写真右から、エドゥアルド・フレイ・ルイス・タグレ アジア太平洋担当特命大使(元チリ大統領)、パウリーナ・ナサル 外務省国際経済局長、カルロス・アルバレス チリ海外投資促進庁長官。

 

日本チリ外交関係樹立120周年、EPA発効10周年と今年は節目の年。経済貿易関係の強化を訴える。TPP11については「従来の合意を更新し高水準にする。11月のAPEC首脳会議で結果が出るのを期待する」(フレイ氏)。日本は対チリ直接投資額で首位という。「鉱業や農業だけでなく情報産業などにも目を向けてほしい。そのためアジア初の投資促進事務所を東京に開設した」(アルバレス氏)。

 

司会 播摩卓士 日本記者クラブ企画委員(TBSテレビ)

通訳 丸山啓子

 


会見リポート

TPP11合意に期待

南米チリのフレイ元大統領ほど日本に思い入れがあるラテンアメリカの首脳経験者は珍しい。最初の来日は1965年にさかのぼる。工学部の学生だった当時、研修生として2カ月過ごし、「九州の鉱山を巡った」経験を持つ。2014年からアジア太平洋特命大使の肩書を持ち、来日は今回が8回目となる。

 

東アジア情勢を常に気にかけているからだろう。会見では冒頭の発言の中で「北朝鮮による核兵器開発には反対だ。独裁政治が兵器を持つことは世界のリスクになる」と言い切った。会場から解決策を問われると、「解決できるなら国連か、米国のアドバイザーになれる」と、問題の根深さを示唆した。

 

日本との関係では共に参加する環太平洋経済連携協定(TPP)が最大のテーマだ。国土は限られ、人口も1800万人と少ないチリにとって自由貿易の推進は輸出市場確保のために非常に重要になる。「米国抜きでもTPP11を推進すべきだ。チリは合意への到達を目指している」と語った。TPP参加国とはすでに多くの自由貿易協定(FTA)を結ぶが「2000年代前半に結んだ協定も多く、TPPは協定を刷新する好機になる」と述べ、11月のベトナムでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせた会合での進展を期待した。

 

フレイ氏が日本記者クラブでの会見するのは1994年、97年に次いで今回で3回目となる。97年は日本とチリが修好通商条約を締結して100年の節目だった。今回は120年の節目の年にあたる。会見の最後には「140年の際にも来日して記帳したい」とおどけた。現在75歳の年齢を考えるとさすがに来日は難しいだろうが、首都サンティアゴでの式典では笑顔を見せてくれそうな気もする。

 


日本経済新聞社国際アジア部記者  宮本英威

ゲスト / Guest

  • エドゥアルド・フレイ・ルイス・タグレ / Eduardo FREI RUIZ-TAGLE

    チリ / Chile

    アジア太平洋担当特命大使 / Ambassador on Special Mission for Asia-Pacific Region

  • パウリーナ・ナサル / Paulina Nazal Aranda

    チリ / Chile

    外務省国際経済局長 / General Director of International Economic Affairs

  • カルロス・アルバレス / Carlos Alvarez Voullieme

    チリ / Chile

    海外投資促進庁長官 / Director of InvestChile

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