2017年08月07日 12:30 〜 13:30 10階ホール
山口那津男 公明党代表 会見

会見メモ

司会 川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)


会見リポート

〝政局モード〟にじむ発言

いつにも増して丁寧な話しぶりに、政局への強い意識を感じた記者会見だった。早期の衆院解散説も取り沙汰される中、内閣支持率の動向分析、消費税率引き上げや改憲論議などへの対応を整理して説明したからだ。

 

急落した支持率の回復を狙って安倍晋三首相が断行した内閣改造から4日後。会見は報道各社の世論調査が出そろった時点で行われた。改造直後の調査では支持率は数ポイント上昇したが、2~3日後の調査では横ばいか若干の下落となった。

 

わずか数日間の変化に関して「時がたつにつれて回復の数字は低くなりつつある」と分析、「支持率が下げ止まって反転したと断定するのは早い」と指摘した。「設問が違う」という解説で片付けない姿勢は、政権の先行きを見極めようとする厳密さの表れだろう。

 

消費税への言及は自らが切り出した。その2日前に首相は「予定通りの引き上げ実施」と発言している。ただ過去2回の増税先送りは国政選挙の直前に決定された。山口氏は2回目の増税延期について「法律以外の情勢認識を基に突如として首相が決断した」と述べ、与党内の事前調整が不十分だったとの認識を示唆。その上で公明党が求める軽減税率に言及し、さらに「将来的な社会保障の安定性、継続性、機能強化の具体的な見通しを国民に示すことが重要」と強調した。消費税が次期衆院選の重要争点の1つになると見込んで、党の見解を整理したと言えよう。

 

改憲論議に関しても、2012年の連立政権合意に盛り込むよう首相サイドから提起されたが断ったと明らかにした。これも衆院選での争点化に備えた発言と受け取れる。

 

東京都議選での「完勝」で政権内での発言力は高まったはずだ。だが公明党は閣僚を1人にとどめ、首相とは一定の距離を保つ。出方を探りながら態勢を整える。臨戦モードに入ったな、という感触が強く残った。


企画委員 共同通信社論説副委員長 川上 高志

ゲスト / Guest

  • 山口那津男 / Natsuo Yamaguchi

    日本 / Japan

    公明党代表 / Chief Representative, New Komeito

前へ 2017年12月 次へ
26
27
28
29
30
1
2
3
4
7
8
9
10
11
14
16
17
20
23
24
25
26
27
28
29
30
31
1
2
3
4
5
6
ページのTOPへ