2015年08月29日 15:00 〜 16:30 10階ホール
「料理ボランティアの会」会見と福島スイーツ・アフタヌーンティー

会見メモ

ことし設立10周年を迎える「料理ボランティアの会」の提唱者、中村勝宏 前代表(洞爺湖サミット総料理長 日本ホテル統括名誉総料理長 写真2)、田中健一郎 同代表(帝国ホテル総料理長写真3)、料理評論家の山本益博氏(写真4)、望月完次郎 帝国ホテルシェフパティシエ(写真5)、山下春幸 HAL YAMASHITA東京エクゼクティブシェフ(写真6)、渡辺幸裕 同会事務局長(写真7)が会見し、記者の質問に答えた。また、8月22日に発表された福島の桃を使った創作菓子コンテスト「ふくしまスイーツコンテスト2015」(福島市主催、同会協賛)の最優秀作品(プロ部門=写真9右、一般部門=写真9左)が、会に参加するシェフ達の手によって提供された。小林香 福島市長(写真8)も出席し、発言した。
同会は帝国、オークラ、オータニなど有名ホテル、レストランのシェフ、パティシエが参加し、これまで東北や北陸の被災地で被災者のために食事会を開くなど、「食」を通じて救援活動を行ってきた。
司会 杉尾秀哉 日本記者クラブ企画委員(TBS)


会見リポート

一流のシェフやパティシエなどでつくる「料理ボランティアの会」が、活動開始から10年を記念して記者会見を開いた。協賛する「ふくしまスイーツコンテスト」でグランプリに輝いた桃のスイーツ(写真)が出席者に振る舞われ、さわやかな香りが会場を包んだ。

 

活動のきっかけは2004年の新潟県中越地震。会の提唱者で北海道・洞爺湖サミットの総料理長を務めた中村勝宏シェフは「おいしい料理で心身ともに元気になってほしかった」と当時を振り返った。

 

活動は被災地を訪問し、食事を提供するだけにとどまらない。都内のホテルでチャリティー食事会を開き活動資金を集めることで、被災地と支援地の心のつながりを生み出している。日ごろから料理を味わう側の視点を意識し腕を振るっている料理人の心配りが垣間見えた。

 

「継続が大切だ」。登壇者が共通して語った言葉だ。東日本大震災の被災地を繰り返し訪れているからこそ、風化に悩む現地の思いが分かるのだろう。加えて、今回の震災は原発事故に伴う農産物の風評被害の問題もある。コンテストなどの取り組みは風評払拭に力を発揮するはずだ。

 

会場には、会の幹事を務める名だたるシェフが勢ぞろいした。被災地支援への強い思いが伝わる会見だった。

 

福島民報東京支社編集副主任  山崎 理史

 

*参加費計5万円は日本赤十字社福島県支部に寄付しました。


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