2015年03月11日 17:00 〜 18:00 10階ホール
ワルストロム国連事務総長特別代表(防災担当) 会見

会見メモ

3月14日から仙台で行われる第3回国連防災会議(~3/18)を前に、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)の責任者でもあるワルストロム氏が会見し、記者の質問に答えた。
司会 土生修一 日本記者クラブ事務局長
通訳 森岡幹予(サイマル・インターナショナル)
第3回国連防災会議


会見リポート

教訓を生かし「全地球」に向けた防災指針を

松本 健太朗 (読売新聞国際部)

「世界をいかにより安全な場所にできるか重要な決定を下すことになる」。新しい国際的な防災指針を決める第3回国連防災世界会議を3日後に控え、会見で意義を強調した。1月にも会議に関して会見を開いており、意気込みを示した。

 

東日本大震災から4年を迎え東京で行われた追悼式に出席後、会見に臨んだ。「日本にとって(会議は東日本大震災で)学んだ教訓、知見を世界各国と共有するチャンスになる」と述べた。

 

神戸市で第2回会議が開かれたのは2005年。「この10年は大災害が起き、中小規模の災害も多発した。(防災は)多大な進歩を遂げたが、災害の損失はあまりに大きい」と説明し、新指針については、「初めて復興の役割が強調され、全地球的なターゲットを設けようと考えている」などと明らかにした。

 

一方で、15年は開発と気候変動に関する重要な国際会議が行われる。南北対立についての質問が多く、「貧困国とそうではない国に緊張が存在することは否定しない。(防災世界会議では)実現可能な中間値を見つけられると確信している」と双方の歩み寄りに期待を寄せた。


ゲスト / Guest

  • マルガレータ・ワルストロム / Margareta Wahlstrom

    国連事務総長特別代表(防災担当) / Special Representative of the Secretary-General for Disaster Risk Reduction, UN

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