1993年02月27日 00:00 〜 00:00 10階ホール
ヘルムート・コール・ドイツ首相

会見メモ

大型会見相次ぐ 多彩なゲストを迎えて
・・・2月は18日のガリ国連事務総長、27日のコール・ドイツ首相に加えて、22日には新横綱曙の巨体に圧倒されるなど、久しぶりに大型会見が続きました。・・・
・・・コール独首相は10年ぶりのクラブ訪問。土曜日にもかかわらず310人が会場を埋めました。日程の関係で10分ばかり早く到着、予定より5分早く会見開始。対ロ支援、経済問題、東アジア情勢、国連改組問題などを話してくれ、迫力満点の会見になりました。・・・
日本記者クラブ会報1993年3月号1ページから引用)

リムジンではなく、同行した大物経済人たちと一緒に、大型バスに乗ってやって来た。予定よりも早く到着。「時間が限られている。もう始めましょう」と、開始時刻5分前に率先して会場へ。対ロ支援、国連改革、日本の市場開放問題などについて、統一ドイツの窮状も率直に訴えながら語った。
ドイツは西側の対ロシア支援の5、6割を支出している。「もう限界に来ており、日本にも積極的に支援に参加してほしい。今もし出費を削れば、将来もっと大きなコストとなって帰ってくる」と。
ウルグアイ・ラウンドについてはサミット前に妥結されるべきだとの見解を示し、「サミット時に、早期解決を望むような状況であってはいけない。第三世界の諸国のためにも早期の決着を」と述べた。
冷戦直後の国連機能の強化も力説。が、ドイツの常任理事国入りについては、「自らが公に声明して求めるのは意味がない。今後の議論の中で決まっていくだろう」と、慎重な姿勢を繰り返した。
日本記者クラブ会報1993年3月号10ページから引用)

 

※会見音声は上段がドイツ語、下段が日本語

会見音声


ゲスト / Guest

  • ヘルムート・コール / HELMUT KOHL

    ドイツ / Germany

    首相 / Prime Minister

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